麻とヴェルヴェット
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きのうコンビニに行った際、ふと雑誌売り場を見ました。
すると、付録がついた各種女性雑誌が並んでいました。 その中でひときわ目を引いたのが、 スヌーピーの腕時計がついている雑誌。 雑誌名はオトナ〇〇〇〇みたいなもの。 この雑誌って、中を見ると、ハイブランドがたくさん載っているものではなかったですか? ハイブランドをお召しになる皆さま、 雑誌の付録のスヌーピーの時計、するのかしら? というか、これ、原価いくらなの? 100円ショップにもあるくらいだから、時計ってそんなに安いものなのでしょうか。 いろいろ謎です。 サステナビリティに配慮したブランドが続々生まれていて、
リペア(修理)するのは当たり前、 ついに要らなくなったら回収して、土に還す、というところまで出てきました。 土に還すということは、天然素材しか使っていないということ。 例えばキュプラも土に還るんだけれども、 ナイロン糸で縫ったらだめですよね。 コットン、もしくは絹でなきゃ。 そう考えたら、 昔の絹や麻、木綿の着物はすべて土に還りますね。 糸も絹糸か木綿糸だし。 (現在の金糸、銀糸は違うと思うけど) 今に夏は木綿糸で縫った木綿の浴衣に戻るかも。 (大量生産品の浴衣はナイロン糸で縫ってあるのでだめです) そんなことに注目しながら、新しいブランドを選ぶのもいいと思います。 日本のファッションはここ10年ぐらい、
定番が一番いいとか、ファストファッションでもおしゃれ、 などと言っている間に、どんどん平板になり、 みな同じような格好をするようになってしまいました。 しかしそれと反比例するように、日本のコスメブランドはかなりオリジナリティあふれて、 積極的な色提案をしているのだ、ということに最近気づきました。 LUNASOL, RMK, SUQQU,OSAJI, Chelvoke、Amplitudeなど、攻めの色展開を毎シーズンごとにしています。 それにプラスシャネル、ディオール、サンローラン、ジバンシーなど、 そして、グッチ、エルメス、ヴァレンティノ、 世界のハイブランドのコスメもあり、 そのどれも1万円もあれば何かしら買えるのですから、 みんな、そっちにいきますよ。 ここに韓国コスメを組み合わせたら、 顔は世界トップレベルにメイクできます。 5000円あったら、ディオールのリップ買えますからね。 これからは「顔高服安」の人々がもっとふえていきますよ! 藤沢市の感染者もすごい勢いでふえてきました。
もう必要な用事以外の外出は無理ですね。 私はこの2年間、WEB連載のために買ったもの以外、 何も服は新調していないのです。 でも、遠くまでの外出はこの2年、2回ぐらいしかしなかったので、 それで事足りました。 そうしている間に、流行は次の兆しが見えつつあります。 早いところはもうそちらにうつっています。 今年の冬も外出はままならないので、もう少し我慢して、 新しい流れになったときにいろいろ買おうかなと思っています。 目安は2024年です。 ハイブランドのバッグの値段がどんどん上がってきました。
もちろんもとから高いわけですが、 特に日本でお給料をもらっている人にとっては高くなっています。 理由は円安。それから日本人の購買力が現在1970年代と同程度だということ。 欧米の先進国はインフレと同時に賃上げもありましたが、 日本はデフレで賃下げ。この30年間で賃金が下がっています。 またそれだけではなく、日本はOECD加盟国の中でも男女格差がダントツ大きい国。 そんな国で日本円でお給料をもらっている女性には、 ハイブランドのバッグは高すぎるのです。 これが普通に買えるようになるためには、 日本の給料の賃上げと、男女格差の解消がないと無理です。 ということは、当分なさそう? 残念ながら、私たちはそういう国に住んでいます。 きのうはティエリ―・ミュグレーの訃報がありました。
ミュグレー、今もまだブランドはありますけれども、違う人がディレクションしています。 人気だったのは90年代。 構築的なジャケットや、いかつい肩パッドと、 あと星の形のキャップの香水が有名でしたね。 私の友達がミュグレーをやっていた会社に就職したので、 試着したことは何回もありましたが、私のイメージと違い過ぎたので買うには至らず。 (私はヘルムート・ラング好きだったので、ラングばかり買っていました) けれども、確実にファッション史に残るデザイナーだと思います。 そういうものは、自分とは違っていても、買ってみればよかったですね。 ご冥福をお祈りいたします。 NIGOによる初めてのKENZOのコレクションが発表されました。
ざっと見たんですけれども、とても文化服装学院っぽいな、と思いました。 まず、KENZOさんというのが文化の出身で、とても学校で尊敬されていて、 ショーがあると、学校で見学に行ったりします。私も行きました。 そこで、同じく文化出身のNIGOが今回からディレクションを担当するようになって、 その文化っぽさが復活した感じ。 私が見ると、とてもなつかしい雰囲気で、 調べてみたら、NIGOが文化にいた時代と、私がいた時代、 少しかぶっているかもしれないとわかりました。 同じ時期に学校にいた人が活躍していると嬉しいものですね。 かなり若い感じなので、今からKENZOを着るかと聞かれたら、 たぶん着ないでしょうけれども、機会があれば、店舗を見に行きたいと思っています。 満を持して、ヴァレンティノがコスメの日本販売を発表しました。
これで、グッチ、エルメス、ヴァレンティノ、アルマーニ、 そして既存のシャネル、ディオール、サンローラン、ジバンシーと、 ハイブランドがコスメで買える時代になりました。 私の予想としては、多くの人がこの選択をするだろうと思います。 だって、1万円あれば何かしら買えるし、 シーズンごとに新しく買っても、服、靴、バッグに比べたら、 お金がかかりませんから。 店舗で買えば、立派なショッパーに入れてくれるしね。 塗ってしまえば、どこのブランドか、もうわかりませんけれども、 満足度が上がりますからね。 これからほかのところも出てくるかもしれません。 コスメに関しては、面白い時代になってきました。 90年代に主に活躍して、現在でもドリスヴァンノッテンを始めとする
ハイブランドのコレクションに出ているスーパーモデルのカーステン・オーウェン。 なんといま、兼業農家でブルーベリーを作っている、という記事を見ました。 オーガニックのブルーベリーを作っていて 収穫したブルーベリーはいろいろなところへ寄贈。 自分で農作業している写真も出ていました。 90年代のスーパーモデルたち、 アンバーバレッタもそうですけれども、 皆さんが想像するような華やかな生活ではない人も多いです。 普段着はそれこそいつも同じ格好よ、みたいな。 たくさん知れば知るほど、そうなっていったのでしょう。 たぶん現在50代のカーステン。 モデル現役のみならず、オーガニック農家もやっているなんて、これこそ本当に素敵なこと。 私はそう思います。 化学繊維で、特に起毛素材を洗濯したときに排出される
マイクロプラスチックの海洋汚染が問題になっています。 アクリル毛布とか、フリースですね。 あれをがしがし洗濯すると、毛羽が出て、流れ出てしまうんです。 対策としては、洗う回数を減らす、 洗濯ネットに入れるぐらいで、 これといったものはありません。 一番いいのは、ナイロン、アクリル、ポリエステルといった 化学繊維の製品を買わないこと。 だけれども、これもかなり難しいです。 少なくすることは可能ですけれどもね。 私はフリースみたいなものはもう何年も着ていません。 セーター類は、化学繊維の入ったものを買わないようにしていますが、 モヘアなんかだと、必ずちょっとは入っています。 また、ウィンドブレーカーみたいな素材のトラックパンツは履いています。 これらはあまり洗わないようにしています。 また、洗濯機ではなく、手洗いにしています。 買ってしまったら、あまり洗わなくていいもの、 そして洗うとしても手洗いにする、 こんな方法をとっています。 皆さまもぜひ工夫をしてみてください。 |
AuthorNaoko Kobayashi Archives
May 2023
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