麻とヴェルヴェット
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きのう、ふとカール・ラガーフェルドっていくつだろうかと思って調べたら、
なんと84歳でした! 84歳でまだあんなにたくさんの仕事をしているなんて! フェンディはもう50年以上やっているそうで、 たぶん同じクリエイティブディレクターが50年以上やっているブランドは、 ほかにないでしょう。 で、カールの経歴を見たら、 パリの服飾学校がサンローランと一緒。 それだけじゃなく、同時期に小池千枝先生もいたそうで(私がいたときの文化の学院長)、 それってむしろ、歴史の登場人物レベルの古さです。 しかも、デビュー当時はあんまり評判がよくなくて、 20代後半で、暇なので海の近くに2年いたとか、ありました。 そして忘れてはならないのはシャネルのクリティブディレクター就任についてです。 80年代にカールがシャネルに入るまで、 シャネルって、落ちぶれたブランドだったんです。 カールはそれを立て直すために迎え入れられたわけです。 今多くの人が想像するシャネルのスタイルは、 シャネルそのものというよりも、 80年代以降、カールが作りだしたスタイルです。 シャネルがそのままだったら、ウエストはずどんとしているし、 スカートは膝が見えない丈だし、 色も地味だし、装飾もパールが主体で、今のようなきらびやかなイメージではなかったでしょう。 カールを入れて新しいイメージを作ることと同時に、 シャネルを神格化することで、シャネルというブランドは成功したのだと思います。 それにしてもカール84歳、いつまで続けるのかしら? 90歳とか、ありなんでしょうか? みんなで見守りましょう。 Comments are closed.
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AuthorNaoko Kobayashi Archives
May 2023
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