麻とヴェルヴェット
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ファッションレッスン用のレジュメは2010年に作ったもので、
シルエットに関すること以外は変えていないのですけれども、 もう一つ、そういや、この件については最近言わないというのが ジュエリーについてです。 2010年当初は、いい年の大人になったら、チープな偽物はやめて、 本物を身に着けるようにしましょうと言っていました。 けれども、ここ2、3年ぐらいは言うのをやめました。 なぜかというと、ジュエリーの所持率が大幅に減ったからです。 私のところにいらっしゃるのは、富裕層ばかりなんてことはありませんから、 非正規の方、独身の方、正社員既婚者の方など、さまざまな経済状況の方がいらっしゃいます。 正社員既婚者以外の方の経済状況は目に見えて悪くなっていて、 4年ぐらい前から、中古品を買うという声がぼちぼち出てくるようになりました。 そうなると、ジュエリーなんて買っている場合じゃありません。 ロスジェネと言われる世代から下で高価なジュエリーを持っている人は、 ほとんどいませんでした。 だから、12月号の雑誌に「自分へのご褒美」として50万から100万円もするようなジュエリーが掲載されていると、そうか、この雑誌は上位3パーセントぐらいの富裕層向けか、 などと思ったものです。 ジュエリーをなぜもっていないのか。 答えは簡単で、もう買えないからです。 ある年代から下は、気軽にジュエリーを買う年代ではなくなりました。 そんなわけで、いい年の大人になったら本物のジュエリーなんてことを言うのをやめました。 (長くなったので明日へ続きます) Comments are closed.
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AuthorNaoko Kobayashi Archives
May 2023
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