麻とヴェルヴェット
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ここ最近、「秋に麻は着られるか?」という検索ワードが多いです。
こういう問題はレイヤーで考えてほしいのです。 まず物理的な問題。 その衣服が擦り切れていない、ファスナーやボタンがある、破損していないのなら、 それは着られます。 物理的には何も問題はありません。 次に、それが好きか、嫌いかという感情の問題。 麻は嫌いなんだけど、嫌いなものを着なきゃだめ?と聞かれたら、 嫌いなものなんで着なくていいと私は考えるので、 それは着られない、になります。 次に、ファッションとしてどうかという社会的な問題。 麻の衣服は現代のファッションにおいて、秋のシーズンに着るものとされているかどうかという問題。 そうなると、通常は着ない、となります。 だけれども、通常は着ないというだけで、自分がその社会性について気にしなければ、 着ても問題ありません。 ちなみに、日本は木綿の栽培が始まるまで、1年じゅう麻のものを着ていたので、 日本で麻を1年じゅう着るのは特別問題ないでしょう。 あとビーガンの人も麻を1年じゅう着ますよね。 ただ、通常は着ないというのは、着ることができないというのとも違いますので、 「着られるか」と聞かれたら、着られると答える以外にありません。 Comments are closed.
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AuthorNaoko Kobayashi Archives
March 2022
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