麻とヴェルヴェット
|
きのうは、ヴァ―ジル・アブローのルイ・ヴィトンでのデビューコレクションでした。
すごかった。 この衝撃は、アレッサンドロ・ミケーレのグッチのデビューコレクション以来のものでした。 あんまりすごいので、 最後はみんながスタンディングオベーション。 そんなコレクションは滅多にありません。 テーマはレインボー。 つまりダイバーシティー。 肌の色とか国籍とか年齢とか、クラスとか、超えていこうぜというメッセージ。 レインボーのランウェイの周囲には、 もらったTシャツを着たデザインスクールの学生たちも招待されて並んでいます。 (いいなあ) みんなが心配していたのは、コンセプト先行で内容はついていくのか、 ということだと思うんだけれども、 いやいや、心配ご無用。 デザイン的にも優れている。 そして、これは絶対に売れる。 今までルイ・ヴィトンなんてどうでもよかった人に買いたいなと思わせるデザイン。 アメリカのヴォーグの解説では、ディテールは90年代のヘルムート・ラングみたい、 ということだけれども、 確かにそうね。あれが好きだった人にはたまらない感じです。 それから、蛍光色なのにシックに見えてしまうのは、 割としっかり全体を3色以内におさえているから。 これは価値感の革命。 (天王星が牡牛サインに入ったばかりだし) ファッション業界に殴りこみで、今までの価値感のちゃぶ台返し。 本当の意味でクレバーなアフリカ系の人たちがファッションを変えていきます。 そしてこれは始まりにすぎないのです。 でも、これ、絶対売れるから。 (そして、みんながコピーし始める) 来年の正月すぎから展開でしょうか。 ルイ・ヴィトン、見に行かなきゃ、ですね。 Comments are closed.
|
AuthorNaoko Kobayashi Archives
November 2023
|