麻とヴェルヴェット
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拘束服のバリエーションから始まったグッチ2020SSコレクション。
テーマはなんなのか、レビューを見てわかりました。 服を通して表現する本当の自分やアイデンティティということで、 拘束服はその対極にあるもの。 制服のように同じ服を着て(着せられて)、自由も自己表現もないよね、というものでした。 拘束服まで売るのかと思ったら、これは売り物ではないとクレジットがありました。 アレッサンドロ・ミケーレの頭の中には、 みんな、なんで同じ服を着るんだ?そして大量の同じ服を売るのだ? という疑問があるようです。 服を作る側は、服とは自己表現とまず考えますから、 個性が違うのに同じ服というのは、制服以外では考えにくいのです。 ましてやみずから同じ服を着るというのは理解不能なんだと思います。 日本も、90年代まではこんなにみんな、同じ服ではなかったです。 私が買っていた『オリーブ』や『装苑』なんかのスタイリングも、 いろいろバラエティがありました。 ひどくなったのはここ10年ぐらいでしょうか。 これは日本の実質賃金が伸びていないこととも関連するので、 必ずしも人々の意識の問題だけではありませんけれどもね。 Comments are closed.
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AuthorNaoko Kobayashi Archives
March 2022
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