麻とヴェルヴェット
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あとで振り返るのは大変なので、
チェックできるコレクションはすぐに見ます。 さて、ニューヨーク、ロンドンと終わっての雑感は、 服はどんどん複雑で難解になっている、ということです。 色も多色遣い、柄物が多いし、 装飾が多く、構造も複雑。 ここ30年で一番難易度が高いのではないでしょうか。 海王星魚座時代の成熟期ってこんななんだと、関心しています。 今回、その色が濃かったのはア―デムとシモーヌ・ロシャかな。 シルエットは大きく、多い装飾、複雑な構造の結果、 コレクションをするようなブランドの1枚の単価は高くなります。 難しくて高い。 その結果、日本で起こったのは、 世界のトレンドから外れた、ということでした。 日本の雑誌を見ると、Tシャツにウエストゴムスカートみたいな提案が多いですが、 これが今の世界のトレンドとどれだけ外れているかは、 中にいるとわからないのかもしれません。 ただ、この複雑で難解なスタイルは、 ファッションの歴史の中では最も楽しい時代のスタイルと言えます。 次の時代のトレンドは、複雑で難解がなくなりますから、 簡単と言えば簡単ですが、面白さは今のほうがあります。 楽しめる人は今、楽しんでおいたほうがいいです。 さて、注目のリカルド・ティッシのバーバリー。 力の入れようはすごかったです。 ですが、予想したとおり、 もう私が試着するものもないな、という感じでした。 ミニスカートやタイトスカートに10センチ以上のピンヒールを合わせるか、 ネオコンサバといったルックで、私が好きなテイストと違いすぎ、 もう着るものはないです。 繊細なベージュのグラデーションのものが多く、 ベージュも着ないので、私には関係なくなりました。 これは悪いという意味では全然なくて、 私は着られないな、ということで、 逆に着られる人も出てくると思います。 いつも10センチピンヒールをはくような、 背が高くてグラマラスな感じの方々にはいいかと。 逆に、メンズは今のトレンドをばっちり取り入れ、 誰でも着られそうです。 Comments are closed.
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AuthorNaoko Kobayashi Archives
November 2023
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