麻とヴェルヴェット
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メンズの方向性がわかってしまったので、
コレクションを見て、これは売れそうか、これは売れなさそうか、 そしてどのデザイナーが交代しそうか、 だんだんわかってきました。 ウィメンズと同様、メンズも哲学が重要なので、 それがはっきりしないもの、 またデザインが自己顕示欲のかたまりみたいなものは脱落していきます。 そしてデムナのヴェトモンです。 これは見なければなりません。 フリーマーケットから拾ってきたものをリパーパスしてリサイクルということで、 デムナのやろうとしていることは一貫しています。 フリーマーケットの古着を新しくする方法です。 インタビューを読んでいたら、 それはマルジェラからの教えだそうで、 マルタン・マルジェラ自身がやっていたときにデムナはマルジェラにいたので、 しっかりとその哲学を引き継いでいるわけですね。 それは、後からちゃっかりマルジェラを引き継いだデザイナーと明らかに違います。 このあいだも、ファッションに詳しい方と、 「今のマルジェラ好きなんてエセだ!」という話をしていたのですが、 ほんとそのとおりです。 古いマルジェラ好きに言わせれば、ガリアーノのマルジェラなんて、 一番マルジェラっぽくないです。 それはさておき。 古着リサイクルが最も新しいというこの事実。 ハイブランドのことなんて、そんなの買わない人には関係ないと お思いでしょうが、さにあらず。 必ずこの影響は川下にもやってきます。 私も去年からちょっとした古着ブーム。 今年も古着は要チェックですね! あと関係ないんですけれども、 ヴェトモンのチームはチューリッヒにあります。 それは考えないで感じるため、とのこと。 クリストファー・ベイリーもロンドンではなくヨークにおうちがあるという。 私が好きなデザイナーの皆さんは、中心地には住んでいません。 ここらへんも大きなヒントだと思います。 Comments are closed.
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AuthorNaoko Kobayashi Archives
September 2023
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