麻とヴェルヴェット
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「ファントム・スレッド」、公開して1週間しかたっていないのに、
終わってしまいそうなので、見てきました。 解説によると、ストーリーはは、全体としては「マイフェアレディ」、 前半は「レベッカ」、後半は「レイチェル」だということです。 あと、ダニエル・デイ・ルイスがこれで終わりということで。 ダニエル・デイ・ルイスといえば、私にとっては「存在の耐えられない軽さ」と、 「眺めのいい部屋」ですかね。古すぎて見てません? まあ、いいですけど。 1950年代のオートクチュールのデザイナーが主人公ということで、 オートクチュールってこんな感じというのがわかります。 わかるけれども、デザイン画があって、そのつぎ、もうすぐ両身のトワルが できちゃってて、すぐに実物で仮縫いのシーンなんですよね。 服作りの大事なところが抜けていて、 それは監督が脚本も兼ねているのでいた仕方ないかなというところ。 主人公は生地を選ぶためにどこかに出かけたりもしないので、 仕事の理解にはならないです。 あくまでこんな感じだろうね(たぶん)みたいなものでした。 よくある画家とモデルの物語が、 デザイナーとモデルにかわり、衣装が豪華になったという感じ。 衣装はアカデミー賞をとっています。 映画を見ていた人の平均年齢はなぜか高く、 しかも半分以上は男性でした。 ダニエル・デイ・ルイスか、監督のポール・アンダーソンのファンか、 どちらかでしょう。 見終わると、みんな、無言になってしまうという、 なんとも言えない後味のお話で、 好き嫌いがわかれそうです。 私はもう見なくていいかな、という感じでした。 豪華な衣装をご覧になりたい方はどうぞ。 Comments are closed.
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AuthorNaoko Kobayashi Archives
November 2023
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