麻とヴェルヴェット
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何度も書いていますが、
似合う似合わない論争は不毛なので、 やめたほうがいいです。 最終的に「似合わない」で終わります。 でもどんなに似合わなくても、 制服がある学校の生徒はその制服を着るし、 お葬式のときは黒い服なんです。 着物が一番似合うと自分で思ったとしても、 会社に着物で行くわけにはいきません。 皆さんが言う「似合う」「似合わない」には階層があります。 肌に合うとか、眼の色に合うというのは一番皮膚に近い階層で、 その前に見えないレベルの階層、つまり感情の階層がありますよね。 皮膚の上に社会の階層、 文化の階層、 季節の階層、 地域の階層など、レイヤーがあります。 これを全部一緒くたにするからわからないわけです。 肌には合うかもしれませんが、感情にも、 社会的にも合わないかもしれません。 けれども、重要なのは地域、季節、文化、社会の順番でしょう。 個人的には感情の階層のほうが大事ではないですか? 自分の感情を無視する人もいますけど、それはとても危険ですよ。 だから、似合うとされている色の着物で会社勤めはできないんです。 そういうことです。 Comments are closed.
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AuthorNaoko Kobayashi Archives
February 2021
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