NAOKO KOBAYASHI
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麻とヴェルヴェット

「新エロイ―ズ」

27/8/2018

 
今、ジャン・ジャック・ルソーの『新エロイ―ズ』を読んでいるのですが、
驚いたことに私がいっているのと同じことが書いてありました。

それは読む書物についてのところで、
多くではなく少なく、質の高いものを深く読むように、
魂がふるえるようなものだけを読むこと。
しかしそのためには審美眼が必要なので、審美眼を養うこと、
審美眼を養うには訓練が必要ですよ、ということ。

これは私がファッションに対して常日頃言っていることと同じです。
で、なぜそうなったのかというと、
私が長年にわたって西洋文化を読み説いてきたから、
同じ考えにたどりついた、ということなんですね。

『新エロイ―ズ』は、愛し合う男女の往復書簡の形式をとったお話なのですが、
要は、
いくら本当に愛し合っていたとしてもそれ以上に大切なもの、
つまり徳とか善があるよね、
だからそれを優先しないとだめですからね、
というお話なんです。
いくら愛し合っていたとしてもそれが許されない愛なら、
徳と善のほうが優先で、
成就されるのは死んでからなのです。

また、ルソーはフランス人権宣言に大きな影響を与えた人物です。
つまり、人権が何にもまして大事だということ。

私はなんで今ごろルソーなんか興味を持って読んでいるんだろうと思ったら、
近代、現代の西洋文化の根底の思想がそこにあったからなんですね。

西洋文化の末端である衣服にもその思想は流れています。
きちんと読み説けば、そこにたどりつけるのです。

ちなみに『新エロイ―ズ』は簡単です。シェイクスピアが読めれば読めます。




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    Naoko Kobayashi

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