麻とヴェルヴェット
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相変わらずですが、例えば「赤に合う色のバッグは?」みたいなことを
疑問に思う方が多いようです。 この質問から察するに、 この人は、赤というのは1つの絶対的な色しかないと思っているようです。 けれども、そうではないです。 赤には明るい(明度の高い)赤から、 暗い(明度の低い)赤まで、 そしてあざやか(彩度の高い)赤から、 あざやかでない(彩度の低い)赤までさまざまあります。 赤なら全部明度彩度とも高いビビッドな色ではないし、 ましてや、赤ならすべて濃い色、などということもありません。 こういうのは例えば、 絵画をよく見ているとすぐわかるはずなんですが、 絵なんて、見ていないのかしら? 見ないのかもしれないですね。 若いころから絵画を見ていれば、20代になったころにはわかるのがふつう。 色がよくわからない人は、とにかく絵を見るのがお勧めです。 で、先週、大田区にある龍子記念館へ行ってきました。 今期は「ベストセレクション 龍子記念館の逸品」ということで、 名作がずらりと展示されています。 しかもガラスケースに入っていない状態です。 私の好きな「爆弾散華」と「草の実」も同時に展示。 時間がある人は行きましょう。 東急大井町線の荏原町の近くからバス、もしくは大森駅からバスです。 あと今回、初めてグッズがお目見え。 なんでも著作権が切れたからだそうで、 私も一筆せんを買いました。 これ、著作権が50年だったから今できたことで、 つい先週、法律変わってしまって、70年になったでしょ。 これはすごい問題なのよ。 あんまり有名じゃない人の場合、結局、作品は権利がわからなくなって、 忘れ去られてしまう運命にあるのよ。 誰でも使えるほうが、作品にとってはいいんです。 あーあ。 Comments are closed.
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AuthorNaoko Kobayashi Archives
November 2023
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