麻とヴェルヴェット
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先週まで、くじら館の最後の展示ということで、
所蔵品やその他備品をすべて売るという催しがありました。 そこで、もう要らないと言うのだったら、 私が手に入れようと思っていた藤本涼さんの作品や、 オキュパイドジャパンの置物などを手に入れました。 そのほか、無料で持っていっていい本というのがあって、 その中からも何冊かチョイスして家に持って帰ってきました。 その本の中で面白かったのが数名の作家によるアンソロジーで、 テーマが統一されているわけでもなく、作家がどういう選択されたかの説明もなく、 ただ全編にわたって安西水丸さんのイラストがあるというものでした。 こうやっていろいろな作家の短編を読むと、 自分の好みというものがはっきりわかります。 それは高校や大学のときにははっきりと感じられなかったことです。 それぞれ文体つまりスタイルが違います。テーマも違います。 だから競争はありません。読む人の好き嫌いだけ。 ファッションも同じでスタイルはそれぞれで、 どれが一番とかない世界。 この文体を探すのが若いときで、 文体が確立するのが大人だと思います。 Comments are closed.
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AuthorNaoko Kobayashi Archives
February 2021
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