麻とヴェルヴェット
|
ひとがものを買うとき、本当に必要なのは、
そのもの自体ではなく、そのものが提供するサービスである、 と考えるのがサービス産業経済です。 とするならば、 ひとが服を買うときに、本当に必要なのは、 服そのものではなく、その服が提供するサービスであるところの何か、 になります。 その何かは人によって違うので、 絶対にこれだ、というものはありません。 ひとによっては、それは自己満足であったり、 誰かに見せびらかすことであったり、 誰かの優位性に立つことかもしれないし、 単に必要を満たすこと、かもしれません。 そのいずれにしろ、そのサービスが満たされなければ、 それは単なるものでしかありません。 服はたくさんあるのに服がないと感じるのは、 その自分が望むサービスが満たされていない、ということです。 だからまずは、その自分の望みがなんなのか、 知らなければならないわけです。 本当の望みはなんなのか。 それを知っているのはその人だけ。 暑さ寒さをしのぐ以上のニーズは、 その人にしかわからないのです。 Comments are closed.
|
AuthorNaoko Kobayashi Archives
February 2021
|