麻とヴェルヴェット
|
ミラノでファッションの大学院へ行っていた方と時々、お話をする機会があります。
これが何回聞いても面白く、感心することしきりです。 常々、イタリアとフランスではファッションに対する考え方が違うと思っていて、 ただ実際にそこに住んでいたり、そこで働いていたわけではないので、 こちらの側からそう感じるということだけで、確かめてみたことはありませんでした。 ミラノに住んで、ファッション関連のお仕事をして、 かつ大学院にまで行った方に聞いたところ、 イタリアのファッションって何かと聞かれたら、 それはアート+職人の世界であるということでした。 やっぱりね、という感じ。 あと作っている人たちはすごいインテリという話。 それはそうよね。見ればわかる。 もちろんフランスにとってファッションはアートと職人なんだけれども、 アート寄りな感じがして、職人の影は薄い感じ。 だけれども、イタリアだとアートと職人は対等な関係で、 作る人も着る人も彼らに対してリスペクトがあります。 面白いエピソードがあって、 住んでいたアパートの大家さんがニットデザイナーだったそうで、 そこに家賃を持っていったところ、 「そんな安い靴を履いてはだめ」から始まり、 昨今のファストファッションの服など服ではないと、お説教されたそうです。 そう言いたい気持ち、ほんとによくわかるわ。まあ、私はひとには言わないけど。 海外在住経験があり、かつファッション関連の仕事をしていたり、 勉強をしていた方のお話を聞くのは、本当に楽しいし、ためになります。 Comments are closed.
|
AuthorNaoko Kobayashi Archives
May 2023
|