麻とヴェルヴェット
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そうそう、服の形について形容するときは、 シルエットという言葉を使います。 なぜかわからないけれども、「フォルム」とは言わないです。 さて、2021SSディオールのコレクションで出てきたシルエットなんですが、 これがなんだか日本の民芸っぽい衣装が好きなおばさまがよく着る服のシルエットに 似ているのです。 形としては、お土産物屋さんが店頭販売するときによく着ている「はっぴ」みたいなものに ロングブラウスにウエストベルト、ロングスカートみたいな感じ。 素材とか、その生地の柄は日本とは全然違いますが、 シルエットは日本で、特に京都や鎌倉の和風の雑貨屋さんにいる人みたいな感じです。 これは流行るのでしょうか。 流行ると思いますか、と聞かれたら、 流行らないと思いますと答えます。 ディオールは新しいシルエットをどんどん提案してくるけれど、 一般にまで伝わるのはあんまりないです。 マリア・グラツィア・キウリのファーストコレクションの フェンシングの衣装のようなルックも全然だったし、 微妙に外してくるので、流行るとは思えないけれども、 あのシルエットでもOKなんだという、 変な安心感は得られますね。 Comments are closed.
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AuthorNaoko Kobayashi Archives
February 2021
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