麻とヴェルヴェット
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連日、オートクチュールのアトリエの様子の動画ばかり見ていたら、
ついにブンカの課題が間に合わないかもしれないと思って焦っているという、 私がよく見る夢を久々に見てしまいました。 どうやら、ジャケットを作る際の袖つけと、テイラードカラーをどう縫ったらいいのか、 よくわからないらしいです。 もちろん実際はわからなかったことはないし、 期限後に提出したことは一度もありません。 けれども、今、またジャケットの袖付けをやれと言われても、 もうわからないな、ということで、同じ夢を繰り返し見るようです。 それだけ、袖付けのやり直し、襟の縫い直しが大変だったということ。 ヴァレンティノのオートクチュールの動画を見ていたら、 スタッフの一人が「美とは忍耐」だと語っていました。 まさしくそのとおり。 忍耐強く、 完璧になるまであきらめず、 うまくできなければやり直し、 何時間も費やした結果、作品はでき上がります。 物づくりの学校は厳しいですから、 何度でもやり直させますし、 売る場合は、失敗は許されませんから、完璧で当たり前。 忍耐強くできなければ、 学校の場合は辞めていきますし、 それを仕事としようとしたとき、 完璧を目指そうとしない人、 忍耐強くない人は続かないでしょう。 無理ですから。 だからあのブンカの先生の厳しい指導に耐えたみんなは、 ほんと偉いと思います。 あれはなかなかできない。 あの忍耐力をもって、人生の荒波も乗り越えているでしょう、きっと。 Comments are closed.
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AuthorNaoko Kobayashi Archives
February 2021
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