麻とヴェルヴェット
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時たま、立体裁断のやり方について検索してくる方がいます。
立体裁断、文章ではなかなか説明しづらいです。 いわゆる平面からパターンを起こすのではなく、 ボディにシーチングと呼ばれる布を当てながら、 ピンを打ったり、はさみで切ったりして、 デザインをしつつ身体に沿わせていくのが立体裁断です。 よく雑誌なんかに、ごく普通の服について、「これは立体裁断」だからと 書いているスタイリストさんがいらっしゃいますが、 あれは立体的なパターンであって、立体裁断のものではありません。 立体裁断をやったことがないから、いい加減なことを言えるのだと思います。 逆に平面的なパターンは着物みたいなものであって、 洋服には少ないです。 例えばブラジャーは立体的ですが、 人体に布を置いて、ピン打ちしたり、はさみで切ったりして作ったものではないと思います。 あらかた作っておいたパターンを修正したものでしょう。 細かすぎるパターンのものは、立体裁断には向いていません。 フリルとかドレープ、アシンメトリーのものを作る際に向いています。 また、ファストファッションのように大量生産されるものは立体裁断はしません。 万人が着られるわけではないので。 Comments are closed.
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AuthorNaoko Kobayashi Archives
January 2021
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