麻とヴェルヴェット
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福島には縫製工場がたくさんあって、
私がいた会社もメーカーだったので、 自社工場がありました。 須賀川工場とか。 今調べてみたけれど、もうないみたいです。 福島に限らず、 東北って縫製工場が多い。 きっともとは農家の女性の副業みたいな感じで始まったのではないでしょうか。 大事にしないなら、 なくなってしまいますね。 スニーカー通勤がスーツの男性にお勧めされているという話をニュースで見ました。
この流れは進んで、結局、スニーカーは当たり前になると思います。 男性のファッションというのは、 いわゆるウィメンズと違って、社会的な側面が強いです。 だから当然、流れも違います。 今はそのがちがちの社会的な規範をどうやって解体しようかというのが 流れです。 その中で当然、スニーカーも出てくるでしょうし、 私の予想では、もっとスポーツウエアやアウトドアウエア寄りになっていくと 思います。 いわゆるウィメンズのファッションはそれほど社会的な側面を追求しません。 ただし、働く場においては、女性も社会的な側面が強くなりますから、 そのときは男性のファッションに準ずることになります。 特に会社という組織内においては、そうなります。 そこに勤めているのなら、それを無視することはできないでしょう。 ファッション業界でもないのに、 この社会的な側面を無視した格好をすると妙におかしなことになります。 変にル―ズだったり、カジュアル過ぎたりすると、 一方のがちがちの男性服の世界とは合いません。 それぞれの会社にそれぞれのローカルルールがあるので、 仕事着は何がいいとか、簡単には言えません。 いずれにせよ、 メンズもスニーカー通勤がごく普通になっていくと思います。 時たまおしゃれブログのほうの検索ワードが何なのかチェックするのですが、
まだ皆さん、バッグの色の選び方がおわかりにならないようです。 いまだに毎日、アクセス数が一番多いのがバッグの色の選び方の項目。 バッグも靴もそうですけれども、 皆さん、色について余り考えていらっしゃらないのではないでしょうか。 考えるとしても、この色は痩せて見えるとか、この色は太って見えるとか、 またはこの色は汚れる、この色は汚れないとか。 そう考えているうちに、 何を選んだらいいか、全体としての色が見えなくなってくるのかもしれません。 変わった色のバッグを持っている人は少数派。 案外、年配の女性はいろんな色のバッグを持っていますね、しかも柄物。 あそこまでいくと、ただ好きであの柄を選んでいるのでしょうね。 バッグだけとか靴だけではなく、 全体で色を見るようにすれば、何色を選んだらいいか、 おのずとわかってくると思います。 ことしの冬は寒かったので、
今ごろになって、スイセンが今ごろになって咲きだしてきました。 こうなると、スイセンとチューリップが同時期に咲きそうです。 外国のデザイナーなんかを見ていると、 郊外に住んでいる人が案外多くて、 忙しくない時期は、庭仕事をしていたり、 普通に生活をしています。 翻って、日本の有名デザイナーたちは、 都会の真ん中に住み、昼夜ずっと仕事を続け、 たまにバカンスをとるぐらいで、 お庭もないし、絵画を見に行くとか、演劇やライブに行くとか、 そういうこともほとんどしないみたい。 とにかく毎日、洋服のことばっかり。 そしてそんな人のしたで働く部下たちも、 似たような生活を強いられ、 最終的に、洋服のことしかわからなくなっていきます。 結局、そうやっていくと世界は広がらなくなり、 とても小さい範囲のことしかわからなくなります。 ブンカにいたときも感じましたが、 案外、ファッションを学ぶ学生は、美術も音楽も映画も、もちろん庭なんか、 関心がなく、知らない人が多かったです。 けれども、それでは続かない。 そういうところで差はついていくのだと思います。 そろそろパリコレも終わりです。
きのうのミュウミュウは80年代リバイバル。 だけれどもよく見ると、 80年代よりも、ずっと大げさでビッグです。 先日のバレンシアガにも、 もうこれ以上、大きくできないというビッグシルエットが出てきました。 つまり、これはどういうことかというと、 ビッグシルエットは今がピークということです。 私の予想では2020年で進んでいる人たちの気分は終わり、 急速に次のシルエット、つまりもっと細くなっていきます。 たぶん、今回のディオールと同じぐらいのサイズ感でしょう。 さて、きのうシャネルを見たのですが、 ジャケットやコートの裾が、四角い布をつけたハンカチヘム。 これ、今回の流行のオリジナルはどこなのか、 心当たりのあるところを当たってみたのですけれども、 やっぱりバレンシアガのようで。 いろいろなブランドの解説文には何も書いてませんが、 それしか考えられない。 ハンカチヘム、どこまではやるでしょうか。 私はあんまりはやらないと思いますけれども・・・ 今シーズン、スカートの裾がハンカチのように四角いスカートが多数出ています。
クロエなどはほとんどそうでした。 ハンカチヘムとは、私が勝手に呼んでいるので、 正式名称ではありませんが、 どういうものか、ご説明いたします。 まずハンカチを取り出してください。 そのハンカチを長方形ができるように二つ折りにします。 その長い辺の真ん中あたりにウエスト用の穴を作ります。 以上で、ハンカチヘムスカートができ上がります。 要するに、四角い布を折り畳んだだけ、みたいなのが ハンカチヘムスカートで、直角の四隅が裾になりますから、 裾の四か所が角になっているわけです。 別にこれから流行るとわかっていたわけではないのですが、 ことしの冬、私が履いていたのはこのハンカチヘムのスカートでした。 なんか、90年代っぽいなと思って買ったのでした。 まあ今どき、こんなスカートを履いているのは私ぐらいのものでしょう。 作るのは簡単です。 ただし、このハンカチヘム、重大な欠点があります。 角でない部分、つまり、ハンカチを二つ折りした山折り線部分の 長さが短いのです。 正方形の対角線は長いけれども、一辺はそれより短いですから、 スカートの裾丈にばらつきが出ます。 通常、脇がものすごく短いということになります。 冬でしたら、タイツなりブーツなりでごまかせますが、 夏だと、ミニスカートのようになってしまってごまかせません。 さて、このハンカチヘムのスカート、はやるでしょうか。 確かに作るのは簡単で、さしたる技術も必要ありません。 だけれども、みんな、これを履くのだろうか。 ティーンエイジャーならいけるかもしれません。 あとはモードが好きな人ぐらいかな。 コンサバやトラッド好きは、一生履かないと思います。 関係ないですけど、今回のジバンシーのコレクション、 イメージソースは映画「ハンガー」だったんですって! 全然気づかなかったです・・・。 「ハンガー」、もちろん見ましたわ! (古いほうの「ハンガー」よ) バレンシアガのショー、テーマの一つは倫理と美学ということで、
World Food Programmeと提携したアイテムを多数発表。 そのアイテムを購入すると、WFPに寄付されるシステムだそうで、 ウエストポーチ、どれがいいか悩んでいる人は、これに決まりだね! さて、本当の意味で(エセじゃなく)、ファッショナブルな人が目指すのは、 倫理と美学。 最近、グッチもサステナビリティに関する発表をいくつもしていますが、 一流ということは、そういうことにも配慮するということ。 倫理的でないものはでき得る限り排除していくというのが 正しい姿勢です。 本物かそうでないかはそこで分かれます。 それは価格の問題でもありません。 さて、パソコンの前で楽しみに待っていたバレンシアガのコレクション、 多く登場したのは3Dで型どりして、生地をボンディングして作ったという ジャケットやコート。 これはバレンシアガのバスクジャケットを受け継いだものだそうで、 面白いですけれども、実際に売るのかしら?という疑問が。 形が決まりすぎているので、誰でも着られるというわけにはいきませんね。 そのほか、ボンドガール風とか、いつものように謎が多いコレクションでしたが、 この中から、これから他にも影響を与えていくスタイルは何か探していくと、 チェーンベルトかな、と思いました。 チェーンベルト、もうぼちぼちでていますけれども、 デムナが提案したことで、すごく広まるのではないでしょうか。 古着屋でいいチェーンベルトを見つけたら買っておけ、ですね。 子供のころに好きだったけれども、
できなかったこと、 着られなかったものなどがあるなら、 今やってみたり、着たりしたほうがいいです。 なぜなら、 そのことが原因でいろいろな問題が起こるから。 すごい人だと、それが原因で病気になります。 子供のころ、だめと言われたり、 または買ってくれなかったりして着られなかったものは、 大人になってから着たほうがいいです。 それでやっとスタートラインに立てます。 けれども、そこにまた依存すると、それはそれで問題です。 そこから本当にやるべきことをやらないと、 依存症になり、依存的な生き方になります。 子供のころに着られなかったものを着ることは、 本当にやるべきことをやるための準備でしかないからです。 関係ないけど、バルマンのショーではソフトセルの「Tainted Love」が流れる。80年代。 バーバリーのクリエイティブディレクターが
リカルド・ティッシに決定しました。 先週、キム・ジョーンズかもしれないと聞いて、 「キム・ジョーンズだけはやめてー」と叫んでいたところなので、 ひとまず安心。 しかし、リカルド・ティッシか・・・ この前までジヴァンシーをやっていた人です。 そうか、ふうん。 もしかして、もうバーバリーに興味なくなるかも。 いや、わかりませんけど。 大学生の半数が1日の読書量が0分ということで、
話題になっていますけれども、 たしかにたまに電車に乗って、周りを見てみても、 スマホをいじっている人ばかりで、 雑誌も本もマンガも見ている人がいなくなりました。 ただ、もちろん電子書籍を読んでいる可能性はありますよね。 たまに、スマホでマンガを読んでいる人を見ます。 (ちなみに私は乗り物で読書をするとひどい頭痛になるので、 電車内で読書ができません) そういう私は去年の年末から、 kindleにダウンロードしたり、 電子書籍がないときは紙の本を買ったりで、 本が本だなに入りきらない状態になっています。 そういう人は少数派なんでしょうね。 書店もどんどん減っていっているいま、 多くの人はどこで新しい本と出会うのだろうかと考えてみたのですけれども、 やっぱりネットなのでしょうか。 誰かがお勧めしているからとか。 そうかもしれません。 私はアマゾンで関連図書が出てきたりすると、 それを見てしまったりするので、 やはり何かしらネット上での出会いが多いということになるでしょう。 ちなみに私が最近買ったのは、 ジェフリー・ミラーの『消費資本主義!』と、 平川克己の『21世紀の楕円幻想論』です。 両方とも面白かったです! |
AuthorNaoko Kobayashi Archives
March 2024
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