麻とヴェルヴェット
|
春しか着ないものの代表として、春色スプリングコートがあるわけで、
私は常々、あんまり買わないほうがいいよと言ってきたのですが、 たしかにスプリングコート、着てみるとちょっと気分がいい。 気分も春っていう感じになるし、 春らしいですねとか、言われるし、 スプリングコートの気分のよさは、認めました。 ということはつまり、スプリングコートを今年は着てみた、ということです。 ただやっぱり着る時期がとても限られているので、 このほんのちょっとの気分のよさのために、大枚をはたく必要はないでしょう。 それこそ中古で十分です。 (私は中古を買ってみました) あとは、なるべく早く着出すことと、 できれば、ゴアテックスなどの素材のものにして、 梅雨時期にも着られるものにするといい、 ぐらいが注意点でしょうか。 春色スプリングコート、ほんと、誰も着ていない。 このあいだ1人見たきり。 梅雨まで着られるスプリングコートなら、 まあ、ありかなと思います。 最近、私の服をよく貸しています。
シェアするものは、ふだん着ではない場合がほとんど。 よそ行き着、お出かけ着、 またはお出かけ用のバッグ。 こういうものは余り使わないなら、 どんどん貸して、誰でもいいから使ったほうがいいというのが私の考えです。 なぜならモノは、置いておくだけでも劣化するからです。 すると、お出かけ用の服というものはクオリティ、デザイン、 ともに長もちするほうがよい、ということになります。 そういうものを選んで、着ないときは誰かに着てもらう。 そうやって無駄をなくしていくと、 本当にそれほどお金はかからないでも、 おしゃれはできます。 . なぜかおととい会った人も、きのう会った人も、
聞いてもいないのにメルカリの話題から始まって、 メルカリで盛り上がるという、 もう随分遅いと思うのだけれども、 私の周囲でメルカリブームです。 けれども、あれがすごいのは、 価格の設定こそあるものの、物々交換という点。 これは経済の最も原初的な形態。 それをネットを通じてやっていて、 みんなが盛り上がるというのは、 私たちはやはり物々交換がしっくりくるのだと思います。 これが進むと、 何か労働の対価として何かをもらったり、 サービスを提供してもらったり、 お金を介さない交換がどんどん進んでいくでしょうね。 メルカリを見ていると、 モノの価格ってなんだろうと考えてしまいます。 価値があるものとは何なのか。 意外なモノが意外な値段で売れたり売れなかったり、 企業が決定した価格と、私たちの納得できる価格には、 乖離があるようです。 麻をいつから着たらいいかという質問が多いようですが、
インナーだったらもう着ていいです。 私は今日から麻のパンツをはきます。 ジャケットも、もういいでしょう。 今着ないと、着る時期がなくなってしまいます。 夏至の時期はもう暑いし。 なんだか早すぎるような気がする人は、 ゴールデンウィークからにするといいと思います。 あと暑い日のインナーは、もうノースリーブでOK。 そうやって季節を先取りです。 そういえば、
去年からかぶっている私のバケットハットは、 ロンドン在住の日本人ジュエリーデザイナーのものを、 その方の作品を取り扱っているサイトから買ったのでした。 4月からはウールの帽子は終了して、こちらに移行。 そこはEtsyではないのだけれども、 Etsyを見ると、本当に何でも買えますね。 大体1万円以下なら関税はかかりません。 (ただしクリスマス期間中は注意) アンティークもヴィンテージも買えるし、 海外の作家ものも買えるし、 慣れてくると面白いし、楽しいです。 きのう見ていたのはインドのジャイプールのジュエリー。 有名なところも含めてジャイプールで作られているジュエリーは多いのですけれども、 ならば直接ジャイプールから買ってしまえばいいじゃないと思ったわけです。 中間搾取もないし。 世界じゅうからいろいろなものを、 しかも作家ものとか、その地のオリジナルのものとかを買うのも、 チープシックの実践者がよくやることです。 為替相場をにらみつつ、 これからも注文したいです。 ハンズフリーバッグを持って出かけました。
そういえば、私は持っていました。 買ったのは2000年ごろかしら? Max&coのカーキ色のやつ。 旅行でパスポートや飛行機のチケットやらを入れようと思って買って持っていたのでした。 日本で使うのは久々。 確かに両手があくって楽。 ただし、モノはあんまり入りません。 私のはかなり薄いタイプなので、財布は入らないから、 お札を直に入れて、あとはカード。 見回すと、ハンズフリーバッグ、持っているのは男性ばかり。 女性では、登山の年配の方だけですね。 けれども、今にみんな、持ち出すと思います。 今のうちに好みのものを探しておくといいです。 チープシックの実践方法として、
古着屋で買ってみたり、 中古を買ってみたり、 シェアしたり、 作ったり、 リメイクしたり、 アンティークのジュエラーへ行ってジュエリーを売ったり、買ったりしてみたりと、 いろいろ新しい本に書きましたけれども、 全部知っているものだけを書きました。 (ただし、私はあんまり買い物をしないので、 行ってはみたけれども、何も買っていない場合もあります) それで今週はメルカリで売ってみたので、 ひととおりやったかな。 オークションは私の性格に合わないので、やりません。 とにかくいろいろあって、 やるのは簡単だし、誰でもできる。 そんな方法だけを紹介しました。 外国でチープシックの実践がどうなっているか、
本を書く前に海外在住経験のある皆さんにインタビューしました。 アメリカ、オーストリア、イタリア、イギリス、ドイツ等。 特段新しい話はなかったのですが、 向こうの人のほうがもっと徹底していて、 コートなんて毎日着るのは当たり前だし、中古を買うのも普通。 だけれども、日本と違う点があって、 それはヨーロッパは階級社会なので、その階級によって着る服も違うし、 買い物へ行くところも違うということです。 それはチープシックというよりは、 労働者階級はそんなもん買わないし、欲しいとも思わないし、 買いにくお店も決まっているので、 必然的にチープシックのようになってしまうということ。 日本に住んでいる皆さんは格差、階層はあるものの、 それは階級ではないので、好きなものが選べるし、好きなところで買えます。 着る自由は、実はある。 着るものが出自によって決まるわけではありません。 これはファッションという意味においては、 非常に大きな優位性ですし、 ファッションはそれを支援します。 つまり、出自、肌の色、役割を超えていい、 そのために使ってくれ、と。 なんでも自由に着ていいということは、非常に重要なことです。 着るものを選べる。 何事も強制されない。 (だから当然、おしゃれじゃないことも選んでOK) 考えたら、ブンカの中というのは割とこれがありました。 それぞれがそれぞれの選択を認める社会。 それが本当に重要です。 メルカリを見ていると、売っているものが膨大にあって、
時間がどんどん過ぎていきますね。 ネットで情報を探している時と同じように、 ネットリテラシーみたいなもの、 識別や、選択の能力が必要になります。 考えてみたら、多くの人が困っているのがこの識別、選択についてですね。 大学を選ぶときは偏差値。 会社を選ぶときは株価。 結婚相手を選ぶときは年収とか学歴。 なんとなくみんなが、これがいいという指標があって、 それに従って選んできたわけですね。 で、「ときめき」も一つの選択の仕方ですね。 捨てる派の人はけっこう、何でも捨てろ、みたいなことをおっしゃいますが、 捨てた後、何を選ぶかというのはなんなんでしょうか? 「私がいいと言ったもの」なんでしょうか? そう言えば、大体ドラマでも映画でも、選択の場面は非常に重要になりますし、 選択そのものがテーマになっているものもあります。 多くの人が何を選択するかで悩んだ歴史があるわけです。 そうそう、 to be or not to be,that is the question. もそうですね! このままでいいのかいけないのか、 選ぶべきか、選ばないべきか、 それが問題で、 もうずっとみんな、考えて続けているわけです。 新しい本には、その選択の1つの方法をご紹介しておきました。 もちろん万能じゃないですし、絶対にこれが正しいとか言いませんけれども、 参考になると思います。 みんながメルカリやれ、やれって言うので、
何事も見てから、やってからではないと判断しない私は、 1点買ってみることにしました。 失敗は嫌なので、少額で。 そしてちょっと見たことがない感じで、 画面からはなかなかよさげなに見える上着を注文。 コットン100パーセントって書いてあるんで大丈夫だと思ったら、 なんとポリウレタンコーティングがしてあって、 もう既に一部劣化が始まっていて、 べたついていました。 まあ、確かに洗濯ラベルにはポリウレタンなんて全然書いていなくて、 素人ではわからないのかもしれないけれども、 劣化したポリウレタンはもうどうにもなりません。 安いから、まあいいけど、今年ちょっと着て、あとは捨てることになりそうです。 ならば使った分を取り返そうと、 なんか売るものないかしらと探したら、 お、これはというものがあり、説明を読みながら出品したところ、 出品して5分もしないうちに売り切れ。 だけれども、相手の人が、 「専用にしてください!」とか書いてきて、 「せ、せんよう??」 と、わからない状態になり、 専用って何?とかやっているうちに、 なんか手続きはできていたみたいで、 きのう速攻で送りました。ローソンから、ゆうゆうメルカリ便で。 これはすごいシステムですね。 お互いの住所も名前も書いていない伝票って、思いついた人、すばらしいですね。 とりあえず失敗の買い物分は取り返しました。 それにしても、 ポリウレタンの劣化はどうにもならないので、 劣化したものを売ってはだめですわ。 それはゴミです、ゴミ。 |
AuthorNaoko Kobayashi Archives
April 2024
|