麻とヴェルヴェット
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連日、メンズのコレクションを見続けていますが、 メンズというのは案外、ひとつのトレンドがばーっとほかにも広がっていて、 バラエティがありません。 また流れも遅いので、この前の続き、みたいな感じです。 ただ、一般にまでこの流れがくるのは、 あと5年ぐらいはかかるでしょう。 ウィメンズで3から4年なので、メンズは5年ぐらいかなと思います。 もう何度も書いていますけれども、 これからのメンズは当分の間、テイラーリング+ストリート(スポーツ、アウトドア、ワークウエア)です。 ハイブランドはクオリティが高いとか、ロゴが入っているとか、 素材がゴージャスとか、そんな感じ。 ストリート(スポーツ、アウトドア、ワークウエア)の部分については、 スポーツウエア、アウトドアウエアのブランドはなんら遜色ありません。 機能性はむしろ高いぐらいです。 ただ、テイラーリング技術はこれらのブランドにはありませんから、 テイラーリングのコート、ジャケットは特にちゃんとしたものを、 中古でいいので買ったほうがいいです。 逆に、中途半端な値段の中途半端なものを買うぐらいなら、 中古のほうが全然いいです。 この文章、どれぐらいの男性が読んでいるのかわかりませんが、 今からアノラック、バケットハット、カーゴパンツ、つなぎみたいな感じで そろえていくと、たぶん10年ぐらいこれでいけます。もっとかもしれない。 で、コートとかジャケットはちゃんと予算をとっておいて、 いいのを買ってください。 ストリート系って、だんぜん身体を鍛えている人が似合うので、 鍛えている男性はどんどんスポーツウエア、アウトドアウエアで。 鍛えていない人は、いいテイラーリングのコート、ジャケットで 体型補正するといいです。 そうそう、冬にホームセンターのワークウエアコーナーで、ディッキーズなんかを見て、 「これ、格好いいじゃん」と盛り上がったのですが、 ワークマンが一般向けのアイテムをそろえたショップをモールなんかに出すそうで、 つなぎとか買うなら、ワークマンで十分だし、 このあいだも見たけど、デザインがかなり洗練されているから、格好いいです。 朝からネットで、本の校閲者の番組を見ていました。
うむうむ、なるほどとか思いながら、 実は・・・ 実は・・・ 今回の本、 1か所、 間違いが、出版されてから見つかったのですよね。 クライアントさんの中に、元校正者の方がいらっしゃって、 連絡してくれました。 その節はありがとうございます! なかなかね、 やっている最中は、自分の間違いに気づかないので、 自分でもそれをわかっているので、 原稿ができてから、寝かせる期間を置くようにしているのですけれども、 それでも間違いが出ちゃう。 ちなみに、私は自分が間違いやすいって知っているので、 初稿が上がってきたら、音読します。 で、リズムが変なところは直します。 声に出して読んでもおかしくないようにしています。 1週間とかで直すのだけれども、 1日1回は音読、あとは黙読でチェック。 それでも間違ってしまうのね。 そしてあんまり自分の文章を読み過ぎるので、 その後は読みたくなくなります。 そうそう、 前の本も初版と2刷、1文字違っています。 気付かないかもしれませんけれどもね。 きのう、私がちょうどブログを書いていた時間、
関西地方で大きな地震があったとのことで、皆様、ご無事でしょうか? つい先日も関西からクライアントさんがいらっしゃったばかりなのでちょっと心配です。 被災された皆様にお見舞い申し上げます。 そして、早く地震が終息しますように。 さて、メンズのコレクションが始まっているので、 ぼちぼち見ています。 メンズはウィメンズほどデザイン性にバラエティがないので、 どうしてもどれも似た印象を受けますが、 今回はもう、前回のプラダの秋冬のメンズ調、 すなわちバケットハットとアノラックか、 もしくはスポーツウエア+テイラリング。 今回、多いのは短パンなんだけれども、 日本で短パン、若者はいいだろうけれども、 それ以外はきついですね。 とりあえず、バケットハットとアノラック買っておけ、だね。 ちなみに、私も今年はイギリスのアーチストの作品のバロックな薔薇柄の バケットハットを毎日のようにかぶっていますが、一度かぶるとやめられませんね。 今年の夏はこの帽子でどこへでも行けそうです。 今、プラダのメンズ2019SSを見ていたのですけれども、
耳あてのついた帽子がたくさん出てきます。 この前のウィメンズも同じ帽子が出てきたので、 プラダはこの耳あてつきの帽子推しです。 さて、私は割と1年じゅう帽子をかぶっていますが、 冬は耳あてつき帽子をかぶります。 これがとても暖かい。 一度かぶったらもう脱げないので、 寒くなるのを待ってからかぶります。 人間は、頭からも寒くなるので、 帽子はセーター1枚分ぐらいに匹敵すると思うのですが、 みんな、そんなにかぶっていないのね。 あと、夏のあいだじゅうかぶっていた帽子を秋ごろ見ると、 日光で退色しているのがわかります。 それだけ日差しのパワーは強いということ。 帽子はいろいろいいことがあるのだけれども、 そんなに流行っていないようです。 ただ欠点は、髪形が崩れること、です。 本を注文したら、
通販のチラシが入っていて、 それを見たら、接触霊感素材、違う、接触冷感素材でできた服たちがたくさん載っていました。 その他にもShikiboの透けない白とか、 そういうのは通販のほうが多いみたいです。 なぜかはわかりませんが。 そういった素材のものを探していらっしゃる方は、 各種通販を探してみたらいいのではないでしょうか。 ボッテガヴェネタのクリエイティブディレクターに、
7月1日より32歳のブリティッシュ、ダニエル・リー君が就任。 またしてもセントマーチンズ出身。 もう最近、みんな、セントマーチンズ出身ですね。 いったいどんな授業をしているんでしょう? 日本の芸大みたいなものですよね。 (日本の芸大には演劇もファッションもないですよね、いまだに。 私の演劇部の後輩は書道で入りましたけど) それにしても、32歳で世界的なハイブランドを率いるって、 どんな感じなんでしょうか? オファーがきたとき、 はい、できます!みたいに即答したのでしょうか。 すごいですね。 ちなみに、私がいた東京コレクションに出ていたブランドの デザイナーも、当時36歳ぐらいだったと思うけれども、 リーダーシップを発揮して、 みんなを率いていたかというとどうも・・・ それができないからうまくいかなかったんですよね。 7月1日から就任ってことは、9月のコレクションで初お目見え。 今からとても楽しみです。 たくさんは持ちたくない、
けれども多色使いが好き、 その場合、どうしたらいいかという質問をいただきました。 いろいろな色を持って、どれを組み合わせても色がぴったりにしたいのなら、 同じブランドのものを買いましょう。 わかりやすい例で言うと、 グッチならグッチ、エミリオ・プッチならプッチ、 エトロならエトロで集めてください。 それだったら、どんな色も組み合わせられるでしょう。 これをいろいろなところのものを集めるから、 色がめちゃめちゃになるのですね。 また同様に、 ベージュが好きでベージュ同士で合わせたいなら、 同じブランドのベージュを買ってください。 バーバリーのベージュだけ買うと決めたら、 色は、全く同じではないだろうけれども、 トーン、つまり明度と彩度は同じだと思います。 アメリカ製の服、つまりアメリカで製造された服って、あることはあります。
アメリカ国内でも服を作っていました。 だけれども最近、あまり見なくなってきたなというのは感じていました。 その感じは本当にそうのようで、 先日、アメリカ国内も作る側の人が急激に減ってしまい、 クオリティが低下してしまったという話を聞きました。 その原因は、買える中間層がいなくなったから。 簡単な服が大量に売られて、 技術のある人はいなくなって、 結果的にクオリティが下がる。 日本で起こっていることがアメリカでも起こっているそうです。 一度下がってしまったものを上げるのは大変。 また何年もかかります。 アメリカのいいデザイナーはヨーロッパへ行ってしまうでしょうね。 日本語でセットアップというのって、
英語だとco-ords(コーオーズ)っていうのね。 知らなかった。 これはco-ordinatesの略。 それはいいとして、 コンカツの服の話。 コンカツコンサルタントみたいなことをしている知人から聞いた話です。 コンサルしているクライアントさんお二人があるとき、 同じコンカツパーティーに行ったのですって。 そのときなぜかお二人とも、偶然にコンカツを得意とする同じパーソナルスタイリストのところへ行って、服を見立ててもらったんですって。 そうしたらどうなったか、想像できます? コンカツパーティー当日、お二人は会場で出くわしたそうなんですけれども、 全く同じ格好だったんですって! そんなのあり? 「それでうまくいったの?」って聞いたら、 「うまくいくわけないじゃん」っておっしゃってました。 ちなみにどんなスタイルか聞いたら、 お受験の説明会?みたいなスタイルだったそうです。 ではどんな格好でいけばいいのか? 先日、コンカツパーティーから婚約までこぎつけた方に、 どんな服がいいのか聞いたら、 「服は関係ない」とおっしゃってました。 とりあえず、こぎれいにしていればいいのではないでしょうか。 私がそのデザイナーが信頼できるかどうか見極める1つの指標に、
その人は実際に自分でデザイン画を描いているかどうか、 というものがあります。 うまい下手は関係なくて、自分で描いているかどうかが重要で、 描いていないような人は、デザインすると言っても信用できません。 で、ヴァ―ジル・アブローさんです。 彼は建築学科出身なのでどうかなと思っていたところ、 ルイ・ヴィトンのインスタグラムのストーリーで、 自分でデザイン画を描いているシーンが公開されているのを見ました。 自分で描いている。 しかもうまい。絵がうまい。 ヴァ―ジル・アブローのルイ・ヴィトンのデビューコレクションは 6月21日にあるのですけれども、これは要注目です。 ストーリーにアップされていたスタイルを見ると、 これは、売る気満々です。 皆さんは、いや、私、ルイ・ヴィトンのメンズなんて買わないし、 関係ないからとお思いでしょうが、そんなことはないのです。 ヴァ―ジル・アブローが発表したスタイル、 すぐさまコピーされて市場に出回ります。 例えば、これはヴァージル・アブローではありませんが、 ヴェトモンでデムナがやった、トレーナーの袖山に文字を入れるスタイル、 もうあのスタイルのシャツ、中高生も着てるでしょう? 同じことが起こります。 もうわかっています。 そんなわけで、ルイ・ヴィトンのメンズ、とっても楽しみです。 |
AuthorNaoko Kobayashi Archives
March 2022
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