麻とヴェルヴェット
|
先日、どうやったらブログを続けられるか質問されました。
こういう質問をするということは、 ブログを続けられないということなのでしょう。 1つは、ブログを書くことを習慣化すること。 私の場合、朝に書くことをルーチンとしています。 何も思いつかなくても書きます。 2つ目。 ブログを書くことに対する見返りを、 自己満足以外、求めないこと。 誰かにほめられる、はげまされるなんてことは、ほぼありません。 おしゃれブログのほうはどんなにいろいろなことを書いても、 褒められることはないし、お礼なんていうものもほぼなくて、 いただくのはクレームと要望だけです。 例えば、私のブログは項目ごとに細かく分けられていないので、 「●●さんのブログのようにわかりやすく項目分けしてくれ」とか、 「スタイリストの●●さんはブログで質問に答えているから、小林さんも答えてくれ」など いうような要望がきたりします。 (私はそれをする必要はないと思いますのでやりませんけど) あと、アイデアや文言は取られっぱなしです。 ですから他人の評価が気になる人は無理だと思います。 あくまで自己満足。 あくまで自分の精進や修練のためという人が、 何年もブログを続けられると思います。 「いいね」みたいなのが欲しい人は、 インスタをやったほうがいいと思いますので、 そちらも検討してみるといいでしょう。 例の問題に関して、
海外でも報道されたということで、 某新聞では「女性の社会進出が」みたいなことが書かれていました。 これを読んで、違和感はぬぐえません。 本当に英語の媒体で「女性の社会進出」なる言葉が使われているのでしょうか。 大体、社会などという言葉と概念はもともと日本になかったものだろうし、 ソサイエティという言葉が、対価を得る労働という意味ではないのは自明のこと。 どうにも気持ち悪かったので、オリジナルに当たってみたら、 やっぱり違うじゃないの。 オリジナルでは「女性の労働力(ワークフォース)への参加」となっていて、 ソサイエティも、アドバンスも使われていないです。 労働力と社会も違うし、参加と進出も違います。 実はここ最近のファッションに関連する日本の記事もなんか変だなと思うことがあって、 オリジナルに当たってみると、改変こそされていないけれども、 なにかを削ってあったり、訳していなかったりします。 たぶんわざとだと思うけれども、 これでは本当のことはわかりません。 ファッションに関することをやるのなら、 オリジナルに常に当たるということをしないと 間違った知識になってしまいます。 そうならないためにも、 常にオリジナルに当たらないとね。 【間違っていました!訂正しました)
今日は長崎に原爆が投下された日です。 恒久平和の実現などまだしていませんが、 ヴィジョンを捨ててはいけません。 さて、『ヒロシマ、モナムール』とは、 日本では『二十四時間の情事』という題名で公開された、 デュラス原作のヒロシマをテーマにした映画の題名です。 なぜか私は見る機会を逸してしまっていて、見たことがありません。 きのうアマゾンプライム見てみたら、ありました。2500円とかで。 アラン・レネとデュラス。 見なければなあ。 カレー沢さんがビームスで買ったことがないと書いていて、
とても心配そうにしていました。 大丈夫です。 私もビームスで買ったこと、ないです。 入ったことはありますけれども。 私もビームスで買うものなかったです。 別にどこで買っても問題ありませんから、 気にしなくていいですよ。 ではどこで買うかというと、 けっこう通販で買いますね。 試着は試着でするけれども、 買うのは通販だったりします。 もちろん返せるところで、です。 お買い物がそんなに好きではないので、 通販だと気が楽でいいです。 いきなり朝の気温が22度でびっくりしてしました。
このまま秋になればいいのですが、それはない様子です。 そうそう、 「分不相応なお宝を譲り受けた場合」、どうしたらいいかというご質問がありました。 具体的にどういうものなのかはよくわからないのですけれども、 「あるものは使え」なので、 使ったらいいのではないでしょうか? 全体のバランスを見てから。 「全体を見て、おかしくなかったら使う」でいいと思います。 モノだって、使わないことには生きていないわけですし、 使うのがいいと思いますよ。 きのうはファッションレッスンの中級を初めて開催いたしました。
自分で言うのもなんですが、 面白かったです! 『21世紀のチープシック』は、まあ中級の教科書の位置づけなんですが、 どなたかが「プチプラの話なんでしょ?」とおっしゃっていました。 違います。 そもそも「プチプラ」という言葉を私は使いませんので、全く関係ありません。 きのうは本にもブログにも書いたことがない内容が満載だったので、 皆さん、必死にメモをとっていらっしゃいました。 いつも私の話は短いので、きのうはてんこ盛りにしたつもりです。 そうしたらけっこういっぱいいっぱいになってしまったかも? あときのうはいいパターンと悪いパターンを説明するために、 いいパターンのシャツとタイトスカートと、悪いパターンのシャツを用意して、 着られる人には着てもらいました。 驚いたのは、いいパターンの服を着ると、 みんな、見違えるように見えること。 全然違いましたね! 体型が全然違って見えるんですね。 違ってというのは、スタイルがよく見えるということです。 いいパターンの服の実力を皆さん、実感していただけたかと思います。 それから流行サイクルについてはメンズのサイクルも含めて詳しく説明しました。 過去、現在、それから未来の見通しについて。 これがわかると、何を買えばいいかわかるようになります。 また、きのうは初級を受けて、どのように変化したかも質問しました。 その結果あったのが、 ・服の枚数が減って、着ない服がなくなった。 ・買う枚数が減った。 ・「どこで買っているのか」と聞かれた。 こんな感じでした。 枚数は減りますし、稼働率が上がります。 ということはメンテナンスにかかるエネルギーも減りますし、 収納場所もあきます。 さすがに1年で10着ということはないと思いますが、 (それでは夏の暑さと冬の寒さに対応できない) 大体40~60枚ぐらいでいけますね。 「どこで買うんですか?」と聞かれたということですが、 これはほかの方も言っていたことがあります。 前にも書いたけれども、女の人って、褒めないんですよ。 だからこういうふうに聞くんですね。 つまり、買う場所がいいからおしゃれに見えると思うらしいです。 そういう問題じゃないんですけど。 中級で習ったことを実践すると、かなりグレードアップします。 死ぬまでこの方法でいけますし、 家族にも応用可能です。 ただきのうは悲しいお知らせがありました。 なんと、湘南くじら館さんが、今年いっぱいで閉めるとのこと。 そんな、せっかくこれからここでやり続けようと思ったのに・・・ 残念です。 そんなわけで次回の中級は違う場所でやることになります。 たぶん少人数です。 予算は今のままでグレードアップしたい方はぜひ中級を受けてくださいね。 2万円なんて、すぐに取り返せます。 毎日毎日、安定の日本クオリティの話題ばかりで、
もう既に驚きもしませんが、 問題なのはこういう社会でどうしたらいいかということです。 男女のイクオリティがOECD118国中114位の国ですから、 ほかと同じようにしていたら、破滅します。 またもちろん、げたをはいている側の誘導にしたがっていても破滅します。 問題が解決するのにはあと何十年もかかりそうですから、 そんなのを待っている間にこちらは死んでしまいます。 だから、あおられてものってはいけません。 そんなものいりませんと、断らなければなりません。 「おくれてる」とか「みんな持ってる」「毎年買い変えろ」とか言ってくるでしょ? なんでだと思います? 売りたいからだけです。 そういうときは、そうですか、はい、と言ってスルーすればいいのです。 だからといって何も問題はおきません。 「シャネルは女性をコルセットから解放した」と言われていますが、
それは神話と考えたほうがよいです。 どういう意味かというと、事実ではないということです。 服飾史を見れば簡単にわかることですが、 20世紀初頭にコルセットをやめたのはポール・ポワレです。 しっかりはっきり書いてあります。 だからこれはみんな知っている。 あとついでに言うと、 コルセットが出てきたのが中世後期とされているけれども、 それ以降、18世紀にもコルセットはなくなっています。 ナポレオンの妻のジョセフィーヌの着ていたドレスは、 エンパイアスタイルドレスといって、胸の下からスカートがはじまっていて、 コルセットなんかしていません。 (キーラ・ナイトレーが出てた「プライドと偏見」を見た人ならわかると思うけれど、あれです) あと、フランス革命のあとも、みんなゆるい格好をしていました。 コルセットはない。 もう1つの正確でない点です。 「コルセットから解放」と言っていること。 解放というからには、それ以前、拘束なり強制なりされていたという前提になりますが、 別にそんなことはありません。 なぜなら、エンパイアスタイルドレスのあと、またみんな、みずからコルセットをつけ始めるから。 女はみずから好んでコルセットをつけていたと、 アメリカの服飾史の先生の本にも書いてありました。 ではなぜこの神話が必要だったのか? たぶんそれはシャネルの製品を売るためでしょうね。 シャネルを神格化する必要があったのでしょう。 そうしないと売れないから。 だって、ウエストがなく寸胴で、膝も見えてはだめで、 安いジャージのドレスがシャネルの本来のスタイルですから。 今のシャネルとは全然違います。 シャネルはクリスチャン・ディオールが ニュールックでウエストをしぼってあらわれたら激怒しているんですから、 ああいうウエストがあって、ぱっと広がるスカートなんていうのは 作る気はない。 でも女は、ウエストを細く見せたいんです。 コルセットもしたいし、 今は コルセットじゃなくて、そこを鍛えて見せたい。 シャネルがコルセットを使うのを最初にやめたわけじゃないのに、 いまだにそういうふうに書いてある。 その裏の意図はなんだろうかと こちらも考えなければいけませんね。 |
AuthorNaoko Kobayashi Archives
April 2024
|