麻とヴェルヴェット
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今年の夏はめったに繁華街に行かないので、
何が実際にはやっているか、確かめる機会も少ないのですが、 その少ない機会の中で、同じようなものを着ている人を3人見たので、 たぶんこれが今年のはやりなのではないかと思っているものがあります。 それは、ノースリーブのブラウスで、 袖の部分にフリル、またはレースが少しだけついて、肩を覆っているもの。 フレンチスリーブほど袖はなくて、ほんのちょっと出ている感じで、 袖なしと言っていいと思います。 たぶん、後ろ開き。 これを着ている20代女子を3人見ました。 これは私の感覚と、あと腕の形にもよると思うんだけど、 ノースリーブのほうが腕がすっきり補足見えるんですよね。 たぶん半袖はあの袖口の部分が二の腕にかかるからだと思うんですけど、 袖はないほうが二の腕もすっきり見えると感じます。 みんな、それに気づいたかな? もちろんある程度の量が売られているからはやるわけですけれども、 この形は結構前からコレクションでは出ているので、 どこが発祥かはわかりませんが、 今年はまだそれほどでもないので、 来年も継続すると思われます。 洋服の減らし方についての動画を作りました。
もうみんな、わかっていると思うけれども、 まるちゃんが自主的に参加してくれているので、 見てあげてください。 そして、「高評価」ボタンのクリックよろしくお願いいたします! まだまだマイク端子付きカメラへの道が遠いです! 例えばブルックスブラザースが破産申請したように、
世界的にもアパレルは危機なのですけれども、 日本のアパレルもかなり危険な状況になってきました。 きのうのニュースでは破産したレナウンを引き受ける企業がなさそうだ、 という話で、このままではレナウンはなくなってしまうでしょう。 また、メーカーではなく、小さな販売店舗も次々閉店しているとのことで、 本格的な縮小はもう始まっています。 先日読んだニュースでは、 コロナで収入が減ったのは全体の24%ということで、 逆に言えば、残りの75%は大丈夫だったわけですから、 その人たちが使えばなんとかなるのかと思っていましたが、 この24%の内訳はどういう人なのかわかりません。 若い人とか、女性が多いのかもしれません。 そうすると、おのずとアパレルには莫大な影響が出てくるでしょう。 ただもうずっと何年も、30年以上も女性の賃金は安いまま、 そして非正規がふえて不安定な状態、 そして一人暮らし世帯も増加したことから、 アパレル商品を買う人の基盤はもう既にぐらぐらでした。 そこに何かの一撃があれば、すぐにも崩れてしまうことは事前にわかっていたでしょう。 今回のコロナはその一撃でした。 私は以前から、お金を使いすぎないで! と言い続けてきたわけですが、 こういうときに役に立つのは貯金です。 買ってしまった大量の着ない服ではありません。 私のブログや本を読んできた皆さんは、今回のようなことを受けて、 お金を使わないでよかったと思っているのではないでしょうか。 そうですよね、こういうとき本当に役立つのは貯金、 もしくは自分で身に着けた技術や知識ですものね・・・ アパレルに関しては需要に対して明らかな供給過多だったので、 縮小は致し方ないと思います。 最近、一部で「悪」という意味でブラックを使わないほうがいい、
ということが言われています。 その一例として「ブラック企業」という言葉はどうか、 という問題があります。 これは白人はホワイト、黒人はブラックと呼ぶことから きた問題で、ブラックという色はネガティブでもポジティブでもないのだから、 ブラックと悪を結びつけるのはおかしいということです。 これは本当にそうなんです。 色はニュートラルなのでいいも悪いもないんです。 私は今で言う「ブラック企業」にいたわけなんですけど、 その当時、この言葉はありませんでした。 そこで私は当時、違法企業とか、あそこは治外法権だから、 日本の法律を守っていないという表現を使っていました。 ただ、この言い方だと、相手の感情に訴える力がなく、 私がいくら説明しても、相手はあんまりわかってくれない感じでした。 そういう意味では「ブラック企業」というイメージと感情に訴える言葉は強いです。 あとこれは、実際にそういう企業に勤めていた人たちのあいだから出てきた言葉 ということで、生きた言葉でもあります。 だけれども、ブラック=悪というのがよくないのは本当にそうなので、 何か違う言い方を探したいですよね。 治外法権とか言っても通じないし。 何がいいでしょうかね。 脱法企業とかでもいい感じがしますけどね。 最高気温が37度みたいになってくると、
もう西洋の衣服は太刀打ちできないですね。 考え方を変えないと。 日差しが強いあいだは、帽子または日傘を、 そして日差しが強すぎるときは長袖のほうがよくなります。 なぜなら日焼けが心配だから。 しみの原因になるからというのもありますが、 やけどに注意です。 そういう意味では、 一般のアパレルブランドで猛暑用のものは少ないです。 通販なんかではちょっと見ますが、 店頭で、猛暑の夏用、みたいなものはほとんどないのではないでしょうか。 あんまり暑くなったら、 あとは空調服になるでしょう。 外の工事の人とかが着ていますね。 あとは、ミニ扇風機を持って歩くとかになりますか。 冬はコートを着るように、 夏は空調服を着るという日常も 案外近づいているのかもしれません。 おしゃれな空調服とか、出る日も近いかも。 今、YouTubeで、アトリエセゾンさんという
神宮前にあるサンプル工場さんの動画をちょっと見ていました。 ここ、結構有名なところです。 35年前からって書いてあるし、 私がいたブランドでも頼んだことがあるかもしれません。 サンプル工場というのは、 主にコレクションをやるような小ロットで、しかも急ぎのサンプルを 作ってくれる工場さんで、縫製はとても丁寧です。 量産の縫製とは別物です。 コレクションをやるブランドは、 トワルといってシーチングで作った生地で全部縫ったものを モデルが1度着てチェック、 それをサンプル工場に出して、もう一度モデルでチェック、 そして量産という流れです。 これはディオールやサンローランなんかだと、 自社のアトリエでサンプルを作り、 もっと何回も修正するのではないかと思います。 これがいわゆる大手の量産のブランドだと、 トワルの半身をボディに着せてチェック、 会社の下請け工場に出してサンプルを作り、 それを社員が着てチェック、それで量産という流れです。 この社員が着てチェックというのが本当はよくありません。 なぜならモデルのような標準体型ではないので。 で、ここ数年はやりの誰々監修みたいなやつって、 芸能人なりなんなりが自分で着てチェックしているでしょう? あれは、服作りの基本としては全然だめです。 だって、彼女たちは標準体型のモデルじゃないでしょう。 自分の服を作るためならそれでいいけれど、 量産品を作るなら、それに適したモデルを使わないといけません。 まあ、そういう適当なことをやっているから どんどんなくなっていくわけで、 当然の帰結です。 私の場合ですが、
今年の2月の末から、 日常生活以外のお買い物や、楽しみ目的の外出は一切控えて、 自分のうちの近所だけ、買い物も日用品だけですませて生活しています。 それがもう半年です。 今までだったら、途中でアウトレットなんかに行って、 試着しまくったり、たまに横浜へ行って、 店舗を見たりしていたのですが、 今年に入って何もしていません。 どこかの会合に出るのは、気功の練習会に参加したのが最後です。 内と外と分けるとすると、内に当たる部分がほとんどになって、 外が縮小しました。 流行は変わるものですが、 外との接点が少なくなると、 変わらない自分の部分(肉体は老化するので変わります)について 深く考えるようになりますね。 私はこういうのがやっぱり好きとか、 あれは嫌なんだとか。 簡単な言い方だと、趣味性が強くなるというか。 もちろんこれまでも、 たくさん人が住んでいない田舎に住んで、 自分の家の近所だけが活動範囲だったら、 同じことになっていたでしょう。 外に出れば出るほど、 人に会えば会うほど、移り変わっていくし、 内に入れば入るほど、 変わらない部分が大きくなる。 どちらがいいとか悪いとかはないですが、 今は世界的にそういう時期なので、 多くの人が自分の内側と向き合っているのではないかなと思います。 ゲリラ豪雨って言いますけど、
最近、リアルなゲリラっていないのか、 言わなくなりましたね! 昔はいたよね! (関係ないけど、「ジプシー」というのは今では蔑称とされているので、 使わないほうがいい言葉です。また、日本ではなんにでも「難民」をつけますが、 「難民」の立場からしたら、そんなものとても難民レベルではないので、 これもやはり使うべきではない表現です) さて、暑さと突然の雨で、 毎日くたくたですが、 やはりこういうときは何度も言いますが、アウトドアウエアに勝るものはありません。 きのうもちょっとゴールドウィンのHPを見ていたら、 知られていないようなブランドでも、デザイン性が高く機能的なものが 今ではたくさんあるということがわかりました。 きのう気になったのはメリノウールで作られているicebreakerというブランド。 山登りでは、夏でもウールがいいとされていて、このブランドはほとんどがメリノウール。 こんど買ってみたいです。 あと日よけの傘もアウトドアブランドのほうがもちろんよくて、 ここまで日差しが強いと、そういうものも必要になってくると思います。 私は日傘ではなくて、フェニックスのアウトドア用のバケットハットを 出かけるときはかぶっていますが、 UVカット機能も、透湿性も撥水性もあるので、 夏の必需品になりました。 今どこもセールをやっているので、 足りないものは今そろえておくといいです。 きのうは本当に暑かった湘南エリア。
そして今日も引き続き要注意の猛暑です。 きのう、「涼しい服」の動画を途中まで作ったので、 今日、完成させますから、しばしお待ちを。 ただ言っていることはいつも同じです。 スポーツウエア、アウトドアウエア、 そして暑い国と地域の服、 あとはシルク製品。 高機能の化学繊維は、身体に張り付かないようなボトムやトップスはいいですが、 下着のように身体に張り付くものになると、 天然繊維のほうが肌に涼しく感じるかなと思います。 レーヨンは、基本的にドライクリーニングなので この暑い時期には不向きですから、 比較対象に入れていません。 こんなに暑くて、着るたびに洗わなきゃならない服なんて、 無理ですよね。 では本日、暑い中、頑張りますので、後でよろしく。 |
AuthorNaoko Kobayashi Archives
November 2023
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