麻とヴェルヴェット
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ファッションレッスンの中級を受ける際に、
コーディネートした写真を3点まで持っていただいて、 最後に見るのですけれども、 初級を習っただけで、それが雑誌の平置きのコーディネートの写真のようになっているのね。 あれは法則を習得してしまえば、誰でもできるものなのですね。 なんにでもコツというものはあります。 きのうはいつものように、 私が持っていて、皆さんに着られそうないいパターンの服を何点か実際に着ていただきました。 こればっかりは着てみないとわからないので。 きのういらした方がおっしゃっていましたが、 いいパターンの服を着ると、自分の身体が二割増しよくなります。 あときのう「楽な服」についての話も出ましたが、 楽な服は楽な服ですので、全部が全部それでスタイルが悪く見えるとは言いませんが、 体型補正の力はずっと弱まります。 しかしスタイルはどうでもよく、楽が一番という方はそれを選べばいいと思います。 自分にとっての優先順位は何かということですので、 それは自分で決めてくださいね。 先日、編集の方がおっしゃっていましたが、 本を読んで実践するのは1割もいないとか。 まあそんなものでしょう。 私の仕事は教えるまで。 その後やるかどうかも、ご自分でお決めください。 そうしてどちらを決めたかによって、 その後の人生が変わってきます。 先ほど、ファッションレッスンの中級が終了いたしました。
参加していただいた皆様、どうもありがとうございました! 皆さん、初級で学んだことをしっかり実践していらして、 全然よくなっていました! 本当に思うのは、みんな、習えばできるのね、ということです。 今まで知らなかっただけで、習って実践すれば、ある程度までは誰だっていけるのだ、 ということがわかりました。 中級はさらなるレベルアップのための内容なので、 習っただけではなくて、実践して、 次回お会いするときにはすごいことになっていてください。 自信というのは、そうやって実践することでつくのだと思います。 さて、みんながとてもいい感じなので、 来年は上級を少しリニューアルして開催したいと思います。 で、今度からはみんなでシェアする形にしますね。 すごく面白いので。 これこそ本当に誰も教えてくれなかったものです。 全員に必要とは思いませんが、 さらなる上を目指し、自分を人生の主人公として確立したい方はぜひご参加ください。 私はいつでも自分で考えて自分で決定、自分でできるようになる、
ということに興味があって、そのためにはどうしたらいいか考えています。 自立するにはどうしたらいいか。 それは誰かに頼らないということでは全然なくて、 できないところはできないと認める、と同時に、 できることは自分でやる、ということです。 そのためにはさまざまな基礎を知っておく必要があります。 色合わせとか、素材についてとか、選択の方法など、 これらは全部、基礎の話です。 なぜこれが重要かといえば、それがないと応用できないからです。 検索ワードを見ていると、 「グレーに合う色は何か」「麻のジャケットは冬も着られるか」、 「ポリエステルは暑いか」等、 基本的なことがわかっていないなというものが多いです。 一時的なものについてだったらそれでいいと思います。 たまにしか行かない山登りについての知識だったら、 そのときだけ調べればいいです。 けれども、服は毎日、一生着るものです。 基礎がないとずっと誰かに依存し、応用ができない人生になってしまいます。 応用ができると楽しいです。 楽しいことは自分で作れます。 自分でできるって、楽しいことです。 私の本やブログを読んだり、 レッスンにいらしてくださる皆さんは、 自立して、自分で人生を楽しくしようとしている方だと思います。 依存的な人には向かないですからね! そんなわけで、本日は中級レッスンです。 自分でできる人をどんどんふやします! 昔はファストファッションなんていうものはなかったので、
お金がない人は自分で作ったり、 もしくはあるものをリメイクしたり、 工夫していました。 いつか手作りについて話していたら、 今は自分で作ると材料費がかかるので、 できたものを買ったほうが安いというふうに言われて、 確かに生地代なんかを考えると、そのとおりだと思います。 編み物なんかもそうでしょう。 安いものは多いです。 お金でほとんどのことは解決できるけれども、 それをやっていると、クリエイティブにはなれません。 若いときにお金がないのは、 クリティブな人生について学ぶいい機会だと思います。 もちろん若くなくても、 いつからでもクリエイティブになることはできます。 自分で作れる力というのは、 いつの時代にも最強だと思いますよ、私は。 検索ワードを見ていると、
季節と素材について知りたい方が多いようです。 夏なら麻とか、 冬ならウールというように。 季節ってなんでしょうか? 光りは春夏秋冬で変わっていくけれども、 今の日本だと、気温はついこのあいだまで夏でした。 来週あたりから最低気温は10度です。 もう冬です。 素材は、気温に対応するものでしょう。 暑いから麻で、寒いからウールです。 (本当はそうとは限らないけど。) 最近、疑問が多いのは、 暑い秋に麻はいいのかとか、 暑いけど、秋だからウールなのかとか、 そういうことなのだと思います。 答えは別にありません。 また、まだまだ日本の季節に対応した服も開発されていません。 それぞれが試行錯誤して、自分にとっての快適を探せばいいと思います。 それにしても、 この調子だと、11月にはもうダウンでしょ。 それが4月頭ぐらいまで続く。 冬も長いです。 きのう読んだ本によると、
人間の視覚には、色とは別に、物体の表面の凹凸のみを感知する部分があるということがわかっているそうです。 それは、脳の疾患で色が見えなくなったにもかかわらず、 物体の凹凸は認識できるので、道を歩けたということからわかったということなのですが、 すると、私たちが着る衣服についても、 その凹凸を色以外の部分で、私たちは認識、判断しているということです。 年齢が上がって、肌のきめが粗くなると、 高級な素材のほうがよく見えるようになるのには、 そこら辺のこともかかわっているのではないかと思います。 高級な素材というのは、表面のきめが美しく整っていたり、 複雑な織りだったりします。 それがきめの粗くなった肌を引きたてるのでしょう。 物体には色だけではなく凹凸もあり、 それを触覚ではなく、視覚で判断しているとしたら、 例えばシルクサテンの白はよくて、ポリエステルサテンの白だといまいちな感じがするなど、 起こり得ます。 若い人向けの服を年齢が上がった人が着るとどこか違和感があるのは、 私たちが、素材の表面もきちんと認識しているからなのかもしれません。 出かけた際、誰か真似したいような素敵な髪形の人はいないかなと、
いつも探しています。 うちの近所だと、ある程度年配の方の多くはショートカットとパーマで、 それより下で圧倒的に多いのはセミロングを後ろで1つに束ねている髪形の人。 20代になるとバラエティは復活する、という感じです。 先日、出先で年の頃は65歳ぐらいでしょうか。 素敵な真っ白いボブヘアの外国の方がカフェの外のテーブルに座っているのを発見。 旅行者らしく、脇には大きなスーツケースがあります。 もうちょっとよく見たいと思って、そばを通ってみると、 着ているものも素敵です。 トップスは白に水色と赤の幅の太めな横縞が入ったセーター、 そして何をはいているのか見てみると、 脇にラインが入った白いレースのトラックパンツです。 あれ、これは、どこかで見たことあるなあ、なんだっけかな、 そうでした、これはグッチでした。 で、後ろに回ってみたら、セーターのタグが首のところから飛び出していました。 グッチのタグでした。 しかしこれ、どこにもロゴが入っていないので、わかる人にしかわかりません。 いわゆるブランドのロゴが入ったバッグやなんかも持っていませんし、 グッチのマークが入った靴をはいているわけでもありません。 純粋にデザインで選んだと思われます。 この方、一人旅なのか、待ち合わせなのか、 一人で座っていらっしゃいました。 60代後半で、白いレースのトラックパンツをはいて、 真っ白いボブヘアで、日本を旅行中って、 格好良すぎではないですか! 真っ白いボブにするにはまだちょっと早いですけれども、 いいなあと思いました。 そして年配になっても、デザイン性の高いものをさらりと着て旅行するその精神は、 ぜひとも追随したいと思いました。 ※お知らせです 募集中のものです。 10月20日(土)ファッショレッスン中級残席1です。 11月3日(土)の「東京ハ―ピー」はまだまだ大丈夫なのでよろしく。 そうそう、書いてはいませんけれども、終わった後、参加費外になりますが、別途お茶会があります。雑談はいつもそのときにしていますので、よろしかったらどうぞ。 今日から寒そうです。
やっと夏秋が終わったみたいです。 ロングブーツとか、コートとか、セーターとか、 これからずっとですね。 4月まで。長いです。 息切れしないように。 そうそう、 きのう心理学で「意味飽和」という概念があるということを知りました。 何度も読んだり聞いたり見たりしていると、 意味が崩壊する。 意味をなさなくなる。 これは私が言っていることと同じ。 そりゃそうですよね。 心理学界隈では、気づいている人がいるはず。 そのほか、短期記憶に関してミラーの法則というのがあって、 7プラスマイナス2までしか、人は覚えられないらしい、 ということミラーさんは言っています。 曜日、音階、七大陸、七不思議。 7は記憶に関して重要な数のようだ、 ということです。 昨夜、クライアントさんからメールがきて、
夢の実現に向かって着々と進行している様子をうかがって、 嬉しい限りです。 なんでもそうだけれども、 実際にやるかどうかはその人次第です。 方法を習ってもやらない人もいます。 料理のレシピ本を買っても作らない人と同じ。 もちろんその前には、買おうともしない人もいます。 そもそも料理はしないかもしれないし。 私の仕事は教えるまで。 その後、どうするかについて、私はとやかく言いません。 その後はその人の責任。 見ていると、夢が実現したり、 いろいろ事態が展開していく人の特徴は、 自分の選択に責任を持っているということです。 逆に、自分が選んだことに対して責任を持たない人はうまくいっていません。 うまくいかないということも含めて選んでいるのでしょうから、 別に何も言いませんけど。 あと変な欲を持っている人も失敗していますね。 一番うまくいっていないのは変な欲+無責任です。 それも選んでやっているのでしょうから、放っておきますけどね。 最近、インスタグラムからコレクションを見たり、インタビューを聞いたりしています。
もっと早くそうすればよかった。 遅い。 で、先ほど見たエルメスのアップ、 服の製作過程の風景スナップに写り込んでいた定規に、 「方眼定規」と書いてあるではないですか。 そしてその脇に小さなマークが。 そう、それはブンカのマークです! エルメスの製作チームが使っている30センチの定規、 私と同じブンカの定規でした。 そんなことがわかる各メゾンのインスタグラムは、 好きなところをフォローしておくといいです。 コレクションもライブ中継で見られます。 さて、おととい、私は何か書こうと思って、途中まで書いて全部消して、 そのままになっていたようです。 というのも、結構そういうことはあって、 こちらのブログ、ファッションについて中心に書こうとするあまり、 一度書いても消したりしています。 この1年このスタイルでやってきましたが、 どうも自分があんまりおもしろくない。 今、ファッションについてはウエブ連載がウィメンズについて毎週と、 メンズについて隔週書いています。 あと自分のブログも月に2本程度はアップしているようにしています。 そうすると、もうファッションについては結構書いていると思います。 どうもそうすると、マニエリズムに陥る。(日本ではマンネリと言う) で、今考え中なのは、 noteで有料記事を始めるのはどうかということ。 月300円ぐらいで。 そうすれば誰でも見るわけじゃないので、 もうちょっと込み入ったこととか、オープンの場では書けないことが書ける、 などと考えています。 もうちょっと考えてから決定します。 |
AuthorNaoko Kobayashi Archives
March 2022
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