麻とヴェルヴェット
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ポリウレタンが入ったヒールに注意しましょうと書いたのは、
何年前だったでしょうか。 きのう、もうちょっと平気かなと思っていた、 ポリウレタンが入っているであろうヒールがついている 近所を歩きまわる用のショートブーツのヒール部分が崩壊しているのを発見しました。 見事に崩壊していました。 すごい。 3年前ぐらいかな、買ったの。 ほんとうに3年で崩壊するんですね。 今までこんなふうになる靴は買ったことがなかったので驚きました。 ちなみにそれは、歩きやすさを売りにしている外国のメーカーのものです。 皆さんも、ポリウレタン入りのヒールの靴は点検してからお出かけしてください。 途中で崩壊するかもしれません。 ここ最近、2年ぐらい前からでしょうか。
ショッピングモールへ行くと、 ショップの数は多いけれども、同じものばかり売っている、 という話をよく聞くようになりました。 私も時々、映画を見に行くためにららぽーと、みたいなところへ行きますが、 たしかにショップはいろいろあるけれど、 なんだか売っているものが同じです。 デザインも同じだけではなく、色もすごく似ている。 あの独特のエンジとか、からし色と、クリーム色のインナーに、 ベレー帽を合わせてある感じ。 あれはなぜああなったかというと、 たぶん、企画(デザイン&パターン)を外注に出しているからです。 企画部門があってもほとんど機能しておらず、 デザインもパターンも外に頼むとああなります。 これは今始まった話じゃなくて、 たしか2005年ごろだったと思うんだけれど、 パターンナーとして独立した友達から、 今、デザインが外注なんだよ、という話を聞いてはいました。 で、そのデザインがたいそうひどくて、 ステッチの幅とか、裾の始末とか書いていない。 どうするのか聞いたら、 パターンを引くその友達が決めちゃうんだって。 あのね、 デザインというのはステッチの幅とか、糸の色とか、 裾の始末はどうするかとか、そういうのも決めるんです。 それがわからないなら、デザイナーじゃありません。 あのころからもっと進んでいるから、 メーカーにはキャリアがあってよくわかっている企画チームがいないんだろうなと、 推測されます。 そうすると、結局、価格競争になって、 安いところへ客は流れ、 淘汰されて終わり。 そろそろそんな時期かなと。 今年は暑い日が長かったので、
私もロングブーツで出かけたのはまだ数回にすぎませんが、 ロングブーツは、小さいころ畳の上で正座した経験がある、 膝から下がまっすぐではない脚の持ち主には、 とてもいい靴だと思います。 なぜなら脚がまっすぐに見えるから。 脚の形など気にせずに、スカートがはけます。 けれども、日本の家では玄関で靴を脱がなければならないので、 ロングブーツはその点、脱いだりはいだりが面倒です。 そのせいだと思いますが、 ロングブーツをはいている人がとても少ない。 ちなみにロングブーツはとても暖かいです。 なんせ脚が皮革に包まれるのですから、 タイツ以上の暖かさです。 もっとみんな、はけがいいのにな、ロングブーツ。 冬しかはけないし、男もはいてないし。 最近、昔ほどファッションに興味がある人がいないなと感じていたのですが、
それって、案外悪くないなと。 だって、生活において服なんていうのは、全体の10分の1ぐらいの割合で、 そればっかりというのはどうにもバランスが悪く、 格好悪い。 私はアパレル企業にいるとき、このバランスの悪い格好悪さに耐えられなかったんですけれど、 最近、そういう人が減って、これはいいことではないかと思うようになりました。 服なんていうのはしょせん外側。 外側にばかり気を取られていて、幸せでなくなったのが今で、 幸せになるためには中身を大事にしましょうと、 ダライラマ法王もおっしゃっていました、おととい。 本当にそうだわ、です。 服だけなんて、格好良くありません。 何よりそれでは幸せにはなれないです。 最近、いろいろとブランドの終わりやら、デザイナー交代やらのニュースがやってきます。 日本のブランドの淘汰も進んでいて、 いろいろ終わるようです。 だって、そんなにいらないものねえ。 そんな中、 朝から12月11日にコレクションがあるボッテガヴェネタの新しいルックと 新クリエイティブディレクターのダニエル君のインタビューがアップされていて、 かなりよいので今から楽しみです。 彼曰く、カジュアル飽きたって。エレガンス!だそうで、 世界じゅう、そうなのですね。 それから、ロエベが知らない間にチャールズ・レ二―・マッキントッシュコレクションなるものを発表しているではないですか! 私の好きな薔薇の模様がデザインになっている。けど、高いし、 色がグレーとピンクじゃないのでいらないです。 しかし、ランバンのメンズ、いつもいいなと思っていたのに、 クリエイティブディレクター交代だそうで、 ランバン、ウィメンズも元気ないし、いいのかなと、ちょっと心配です。 さっき気温を見たら、今朝の気温は11度でした。
そろそろ冬ものを本格的に着るシーズンです。 しかし、10月の終わりごろまではまだ半袖を着ていましたよね、皆さん。 半袖のあと半月ほどでもう冬のコートです。 夏と冬がほとんどの1年になります。 本当に春物、秋物はほとんどいりません。 けれども季節の変わり目というのはあるので、 そこをどうするかは考えなくてはなりません。 春から夏にかけては、 私はよく、半袖とかノースリーブをインナーにしておいて、 上着をはおればいいと言っています。 たしかに9月の終わりまでノースリーブを着ていました。 これからはノースリーブや半袖なんだけれども、 秋物なんだよ~、みたいなものが便利だと思います。 そうなると、色が秋色ということです。 そうそう、 ファッションレッスンを受講した方から、 周囲から「おしゃれですね」と言われるようになりましたという ご報告のメールをいただきました。 実践したなら実践したなりの結果が出ますので、 結果が欲しい方は実践しましょう。 洗濯にもエコの流れが出てきていて、
ドライクリーニングをなるべくしないようにしようという動きがあります。 ドライクリーニングは石油系の洗剤を使うので、 エコではないという考えです。 日本でドライクリーニングが広がったのは、 戦後だろうと思います。 それまでは手洗い、水洗いです。 着るものは自分で洗うが基本でした。 だから、できないことはないでしょう。 もちろんドライでないと無理なものもあります。 洗えないものもあります。 この前も販売員さんに質問しましたが、 洗わないという前提の衣類もあります。 絶対に失敗しない洗濯方法なんてありません。 失敗もあります。 その上でどうするかは、それぞれが選ぶことになります。 シルクの洗濯について質問がありましたので答えます。
私は1年じゅう、シルクのものをよく着ています。 特に夏はシルクのキャミソールをとっかえひっかえ着ていました。 キャミソール、つまり下着なので自分で手洗いします。 ちなみに私が着ているのはgold hawkと vivisというブランドのキャミソールです。 あとシルクのブラウスも自分で手洗いしています。 プラダのブラウスも洗っちゃいます。 ただし、中には色落ちするものなど、洗えないものもありますから、 手洗いマークがついていないのに洗う場合は、それこそ自己責任ということになります。 洗い方の動画がランドレスのHPにあったので参照ください。 www.entresquare.com/fs/onlinestore/859675001245c ちなみに私が使っている洗剤はエコベールです。 www.ecover.co.jp/ja/product/delicate-wash/ ドライクリーニングが始まったのは1900年代初頭で、 それまではドライクリーニングなるものはありませんから、 水洗いが一般的です。 中古品を買うときに注意すべきなのは、
ポリウレタンの含有率です。 10パーセントも入っていたら、 それは買わないほうがいいです。 劣化しています。 あと、ポリウレタンコーティングも、もちろんだめ。 ただ、3パーセントぐらいまでだったら大丈夫なんです。 で、どこが境目かということなんですが、 これがなんとも言えなくて、 5パーセントぐらいかな。 5パーセント以上、ポリウレタンが入っていたら、 やめておいたほうがいいでしょう。 ということは、要らなくなったら売ればいいと思って買う場合も、 ポリウレタンが多く入っていたらだめだということです。 タイトフィットのものはポリウレタンが多く入っているので、 気をつけましょう。 3年が目安です。 ファッションレッスンを中級のときに、
皆さんの進捗状況をチェックするため、 自分のワードローブでコーディネートを作ってきてもらっています。 どういう形式でも構わないのですが、 かなりの方が雑誌に載っているような平置きのコーディネート写真を撮ってきてくれます。 それがみんな、きれいなの。 最初は雑誌みたいと思ったんだけれども、 雑誌以上かもしれません。 完璧な方が多いです。 あれは自分でワードローブ構築をちゃんとやればできるようになります。 なんでもそうだけれども、 最初に基本があって、次に応用と細部に関することに着手します。 雑誌だけ見ていると、基本はなくて細部の情報ばかりなので、 自分でできることができなくなってしまうのでしょう。 その証拠に、いまだに多くの人が靴とバッグの色の選び方を知りたくて 検索しています。 あと、きのうもそうでしたが、 いいパターンの服を着て、 余りの違いに皆さん、衝撃を受けていらっしゃいました。 こればっかりは着てみなければわからないです。 次回のファッションレッスン中級は来年の2月か3月ごろにしようかと思っていますので、 興味のある方はぜひどうぞ。 |
AuthorNaoko Kobayashi Archives
April 2024
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