麻とヴェルヴェット
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私が、日中が暖かい真冬になる前の時期、
セーター+α(マフラー、ストール、スカーフ)がいいよと お勧めしていたら、クライアントさんたちが実践していて、 こちらが見ても、ああ、やっぱり素敵だなと思うし、 周囲の評判もなかなかいいようです。 だって、コレクションではたくさん出てくるけれども、 街にはこういうスタイルの人、ほとんどいないですものね。 かわいいセーターを着たなら、 それを見せるためにも、セーター+αは本当にお勧めです。 なんでしょう。 小さなバッグとか、ジャケットやコートなしでストールやマフラーをしただけとか、 そういった軽さや無防備さというのは魅力的なんでしょうね。 セーター+αだけではなく、ほかにも何かありそうです。 まとまったらシェアします。 そうそう。 私は重いバッグは嫌いなので、小さいバッグで出かけるのも好きです。 そんなときは、お財布はなしで、PASMOと、お札をバッグのポケットに直入れします。 軽くてよいです。 ファッションレッスンを受けにいらっしゃる方の中には、
どこかが過剰になってしまい、どうしたらいいかわからなくなってしまった方がいらっしゃいます。 例えばファストファッションだらけになってしまって、そこから抜け出せなくなった方。 そしてもうひとつは、誰かのお勧めだらけになって、そこから抜け出せなくなった方。 両方ともお悩みは、多すぎる、お金もたくさん使った、 だけれども、おしゃれには見えない、 だからなんのために買ってるのか、たくさん持っているのかわからないというものです。 買うこと、集めることが目的化してしまって、 おしゃれに見えるとか、自分が気分良く過ごすということがなおざりになってしまうわけですね。 でもちょっと視点を変えれば、そんなはまった沼からも抜け出せます。 そして抜けることができると、皆さん、清々した顔をしていらっしゃいます。 ほんと、あれはなんだったんだろう?という感じです。 何かが過剰になってしまったと思ったら、立ち止まってみて、 本当の目的はなんだったのか、思い出してくださいね。 人によって年の取り方が違うので、
はっきり何歳ということは言えないのですけれども、 大体40代後半ぐらいから、今までの服が似合わなくなってきたと感じる人が多いようです。 原因はいくつか考えられます。 大きなものは肉体の変化です。当たり前です。 年を取ってくると、肌の輝きは失われ、 筋肉や贅肉は全体的に下垂してきます。 ですから、服はそれを補う方向へもっていかないと、 現状維持はできません。 具体的には輝きがなく、垂れさがるのですから、 艶と輝きがあり、持ちあがる服がいいわけですね。 そのためには、艶と輝きがなく、垂れさがる服は避けます。 では艶と輝きがなく、垂れさがる服とはどんな服でしょうか? 何度も洗濯して輝きが薄れたコットンとか、安いウールなんかは艶がありません。 また安い化学繊維のサテンなんかは輝いていますが、輝きも安いです。 垂れ下がった服とは? ドレープ性が高いものです。代表的なものは薄いジャージー素材です。 しっかり肉厚なものは大丈夫ですけれども、だらっと下がる薄いものは注意です。 素材自体も下がりますが、肌に張り付いて、肌の下がった感じが透けて感じられます。 自分の肉体が艶がなくなり、垂れさがっているのに、 これらのものを着ると、そのポイントを強調します。 つまり、より肌の色つやはなく、肉体もだらんとして見えます。 たぶん+5歳は老けて見えるでしょう。 はいはい、老けて見せたいならいいんですよ。 そうしてください。 でもそうじゃないなら、やめたほうがいいと思います。 今年の11月は暖かいですね。
例年だと、もうコートを着始めていると思いますけれども、 さすがにコートを着るほどではありません。 では何を着てお出かけを? こういうときポンチョみたいなものとか、 大判のストールがよいです。 ポンチョ、コレクションには数多く出てくるのですが、 日本でポンチョを着ている人はほとんど見ません。 このほとんど見ないというのはポイントなんですよ、皆さん! 同じものを着ればきるほど、誰かと比べられることになりますから、 比較対象がないもののほうがいいのです。 さて、今年みたいな暖かい11月、ポンチョもお勧めです。 私は好きなのでよく着ています。 きのうお会いした方、古着屋さんで買ったというエクリュのアラン網みセーター、
すごくかわいかったです。 古いものと新しいものがミックスされ、 セーターに赤いマフラーでお出かけという、 秋の完璧ルック。 街を見まわしてみると、 こういう人、ほとんどいないですよ。 たくさんお金をかけないでも、 スタイリングの工夫で新鮮に見えるルックができる、 いい例です。 この前開催した「東京ハーピー」でも、 こういう工夫が見られるルックの人が多かったです。 引き続き頑張っていきましょう。 アナ・スイの日本での展開が終了するというニュースをさきほど見ました。
アナ・スイ、90年代からでしょうか。 20年以上はやっていたと思います。 ここへきて、ブランドが閉鎖、または縮小のニュースをよく見ます。 ブランドには続くブランドと、続かないブランドとがあります。 続かないのは時代の変化に対応できなかったところ。 アナ・スイの場合、ずっとアナ・スイ独特の路線を崩しませんでした。 この場合、時代の気分とぴったり合うときはいいのですが、 そうでないときはいきなりだめになります。 アナ・スイはもう時代の気分ではない、ということですね。 一方、生き残るブランドは時代の気分によって変化していくところです。 グッチやジバンシー、サン・ローランのようにデザイナーを交代させるのが 現在の一般的なやり方です。 大きな看板は残しつつも、定期的に雰囲気を変えていき、 生き残ります。 プラダは、ミウッチャ・プラダがみずから変化し続けることで生き残っています。 こういうブランドはまれです。 ミュージシャンもそうですよね。 マドンナはプロデューサーをかえて、スタイルをどんどん時代に合わせて生き残っています。 デヴィッド・ボウイなんかは、自分でどんどん時代に合わせて変化していきました。 時代が変化するのは当たり前。 変化しないということは、進歩や成長がないということです。 大きな枠は残しつつ、変化に対応する。 これはブランドも、人も同じです。 皆さんも変化すべきところは変化させましょう。 生き残るためにね! メルカリや、その他、作家もののアクセサリーやなんかを扱っているサイトを見るのが、
最近は楽しいです。 まずは気に入った人を見つけます。 そして、何かの機会に買いたいなと思うものをいくつかピックアップしておきます。 こういう作家の皆さんは、時々、セレクトショップやデパートでポップアップをやったりしますので、 実物を見たいときは、そういうときに見に行くこともできますね。 直接購入すれば、作家の皆さんの利益も大きいし、 小さく営業しているところならなおのこと、サポートすることにもなります。 自分で作ったものを手軽に販売することができる、 とてもいい時代だと思います。 私のクライアントさんの中にも、編み物作家やジュエリー作家の方がいますけれども、 どちらも活躍中です! どんどん作って、どんどん売ってくださいね! 通販で買っても失敗しない方法をよく聞かれますが、
返品できるところで買う以外にはないでしょう。 実物を見て買っても失敗があるのですから、 見もしないで選ぶのですから、その可能性は高まります。 ですから、返品できないようなものは選ばない、 失敗したら返品する、しか方法はないでしょう。 メルカリなんかで買う場合、返品できないことが多いでしょう。 それでも、それを上回るメリットがあると判断したから買うわけですよね。 失敗はつきものです。 失敗を最小限に食い止めるためには、 知っているブランドのものを買う、 失敗してもまた転売できそうなものを選ぶ、 こんな感じでしょうか。 私もメルカリで買った帽子が大きすぎて、転売したことがあります。 すぐ売れました。自分が買った額よりも500円ぐらい安くしたかな。 それぐらいの損失は仕方ないですね。 みんなはやっていないけれども、
おしゃれに見えて、かつ実用的なのが小さな首に巻くスカーフです。 ネッカチーフともいいますね。 バンダナ柄が定番ですが、ほかにもいろいろあります。 素材はシルクのものも、コットンのものもあります。 Vネックのセーターにシルクのネッカチーフの組み合わせは、 肌を見せつつも、首元が防寒できてお勧めです。 きのうメルカリを見ていたら、 皆さん、使わないと見えて、 たくさん出ていますね。 1枚あると便利なので、皆さんもぜひどうぞ。 今年の秋冬コレクションでは帽子の提案が多くありました。
だけれども実際、街で帽子をかぶっている人は本当に少ないです。 かぶっているのは、若い人の一部がベレー帽や野球帽のようなキャップ、 そしてお年寄りの皆さんがつばがある帽子ぐらいで、 20代後半から50代後半の女性の帽子姿は激減します。 服のシルエットが大きくなったので、 以前のタイとシルエットのときよりも、帽子をかぶったときの全体のバランスは とりやすくなります。 何をかぶっていいかわからない場合は、まず帽子のつばがないもの、 あるいはあっても小さいもの、つまり頭とそれほど大きさが変わらないものから 選ぶといいです。 頭よりもシルエットが大きければ大きいほど難しくなってきます。 まずはシルエットが小さめの帽子からチャレンジしてみてください。 暖かいし、おしゃれに見えるし、冬の帽子はメリットが多いです。 |
AuthorNaoko Kobayashi Archives
April 2024
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