麻とヴェルヴェット
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今年1年、ブログや書籍、またファッションレッスン、
「東京ハーピー」等を通してお付き合いいただき、どうもありがとうございました! 今年も夏が暑く長かったり、 10月が台風だらけだったり、暖かい冬だったりと、 日本で生活するのにふさわしいワードローブについて、 考えなおさないといけないなと、特に思った年でした。 そして、消費税増税ですね! 何回か書いたけれども、 あれを境にファッションへの関心の低さはよりいっそう進んだなと感じています。 なぜなら、無料ブログのアクセスが一気に減ったからです。 私は以前から古着や中古を買ったり、誰かとシェアしようということを言っていますが、 それはもっと進むでしょう。 まず被服費を減らすという傾向は今後もっと進みます。 そして来年は私がブログを始めて10年目の年となります。 この10年、インスタグラムや動画の台頭により、 ブログは徐々にその地位を下げてきました。 その点についてはひしひしと感じているので、 来年は新しいプロジェクトに着手する予定です。 ただ、私がもっとも得意なのは、文章による表現なので、 書くことはこれからも続けていく所存でございますので、 来年も引き続きよろしくお願いいたします! ※ブログは1月1日から3日までお休みにいたします。 今年も数回、ファッションレッスンを開催いたしました。
参加していただいた皆様、どうもありがとうございました! さて、本を出してから、ファッションレッスンの参加者に変化が見られました。 ブログだけをやっていた以前は、メインは30代で、20代後半と40代前半が 少しという感じの参加者だったのが、本を出してから、 50代以上の参加者がふえ、参加者の年齢層がぐっとアップしました。 またもう一つは、ファストファッションばかり買っていて、どうしたらいいかわからない、 という参加者もふえました。 どちらもお悩みは、持っているものの数が多いということでした。 年齢層が高い方、ファストファッションばかり買う方々は所持枚数が多く、 自分でコントロール不能になり、いくら買い足しても、おしゃれに見えないという、 悪循環に陥っていました。 捨てる方法論はいろいろありますが、 新たにどうやって買ったらいいかというのはまた別の話なので、 買い方がわからなければ、またふえるだけなんですよね。 シビアな買い方と、その方法というものは、 来年以降も、多くの人にとって重要なテーマになると思います。 今年はデパートの閉店と衰退が特に目立った年でした。
藤沢駅の近くにデパートが2つあって、 地下の食料品売り場へ行く途中、ほかのフロアを通ってみますが、 特に婦人服は買っている人の気配がありませんでした。 そういう私も見ることもしないで、素通りです。 地下の食料品売り場やカフェ、レストランなんかには人がいるので、 デパートの婦人服売り場はどんどん縮小化され、 カフェになっちゃうんじゃないかな、と思います。 デパートで服を買う時代は終わりに近づきつつあるようです。 また、今年はとにかく雨が多かった。 10月の台風から始まって、12月までよく雨が降り、 室内の湿度も高かったです。 そのため雨対策は必須。そして家の中の湿気対策も必須となりました。 今でも除湿器をタンスの中で回しています。 まだ湿気がとれます。 それで特に関東は暖冬。 この暖冬傾向、今後も続くかもしれませんね。 1年を通して着るものの構成が少しずつ変わりそうです。 湘南エリアはおととい最高気温が17度と、
12月にしてはかなり暖かい日々が続いていますけれども、 きのうあたりから、東北地方は大雪のところもあるようで、 地域によって、冬もさまざまです。 今週は、江の島までちょっとお出かけしたのですが、 暖かいのと、気分が変わったのとで、 ダウンジャケット、ダウンコートの人が少ないなという印象でした。 かわりに出てきたのが、パタゴニアその他、アウトドアブランドの ベアのようなフリースのジャケットやコート。 10代後半から20代にこの手のものが多くて、 ちらほら見える黒いダウンジャケットやコートは、 年配の人が着ている感じでした。 若い人のほうがワードローブの新陳代謝が早いので、 変わるときは一斉に変わってしまいます。 けれどもこのおかげで、例年だったら、もっと黒いものを着ている人が多い湘南エリアが、 少し明るくなった感じで、なかなかよいです。 さて、雪が多い地方の皆さんは何色のものを着ていらっしゃるのでしょうか。 シーンは雪景色ですから、明るい色が映えますね。 この間お会いした盛岡の方も、明るい色のコートを着ていらっしゃいました。 それぞれの地域のシーンに合った色や素材を選ぶといいと思います。 最近、例えば薄いネイビー(ブライトトーン)から
濃いネイビー(ダークトーン)のグラデーションのコーディネートのことを「ワントーン」と表現しているものが多くて、見るたびに、ああ、恥ずかしいという気持ちになっていました。 ブライトからダークなので、トーンはばらばらですから、 決してこれをワントーンなどと、美術の世界では呼びません。 きのうインスタグラムのストーリーに上がってきた某大手ファストファッション企業の広告は、 ネイビーと白の組み合わせを「ワントーンコーデ」などとうたっていました。 ネイビーはダークトーン、白はブライトトーンで、紺と白の2色。 これは2カラーの、2トーンです。 こうなると、意味が全くわかっていないで使っているというのがよくわかります。 最近、バッグ(鞄)のことも「バック(背中)」と表記してある雑誌もあったりして、 雑誌だから、大手企業だからといって、 正確に表現しているとは限りません。 こんな間違った表現を信じて、恥ずかしい思いをするのはこちらです。 何か変だなと思ったら調べるようにして。 皆さまもお気をつけください。 クリスマスケーキの廃棄が問題になったからでしょうけれども、
24日に店頭でクリスマスケーキを売る姿をめっきり見なくなりました。 いいことです! さて、きのうの自由が丘のモンブランという洋菓子店の包み紙のイラストを 描いた東郷青児について、ふいに興味を持ち、 調べたら、なんだかとんでもない事件を起こしたらしく、 その顛末について宇野千代さんの『色ざんげ』について書いてあるそうなので、 こんど読むことにしました。 色をざんげするって、なんかすごい。 東郷青児さんの描く女性像って、なんか昭和の憧れのヨーロッパ像みたいな感じで、 私なんかが見ると、なつかしく思えます。 バラの包みの高島屋のバラが、まだモダンローズのころで、 そのつんとすました感じがヨーロッパぽく、 少女漫画なんかはみんなそういうイメージでした。 平成を経て、ヨーロッパがもう少しカジュアルになり、 パリジェンヌも革ジャンにジーンズみたいにかわってしまいましたね。 どちらがいいかわかりませんが、 そのころから、少女漫画はパリジェンヌに対する憧れを捨てたのかもしれません。 さて、今日はクリスマスです。
うちの近くには教会もないので、 街にクリスマス感はゼロ。 駅前のスーパーでクリスマスケーキを売ることもなくなり、 気が付かなければ、ごく普通の日です。 昔はうちも、毎年、業者がくれた自由が丘の「モンブラン」というケーキ屋さんのケーキを食べていました。 今でもまだお店はあって、 東郷青児の包み紙もそのままのようです。 それから、大学生のころはサークルでクリスマスパーティーというのをやって、 プレゼント交換をしましたね。 3000円以内とかね。 あれはあれで楽しかったなあ。 クリスマス感がないのもいいけれど、 ああいう思い出は思い出で、よかったなと思います。 今年もあと1週間あまりとなりました。
今年は、今年起こった印象的な出来事を10件、 順位をつけて発表みたいなのを内輪でやってみたいなと思っています。 いろいろとありましたね、信じられないような出来事が! つい先日の漏水事件もショックでした。修理代も痛かったし……。 それから10月の台風もすごかった。 あとはすごすぎて、ここには書けないことが多いです。 皆さんも面白いので、自分の今年の十大事件を発表する会、やってみてください。 けっこうおもしろいと思います。 おしゃれをしても、
着ていくところがない、という話をきのうお会いした人としました。 特に、地方とか、いわゆる田舎と呼ばれるエリアにはないとのこと。 そうですね、なかなかないですね。 やはり素敵な服が絵になる場所というのがあって、 なんにもない田舎だと、なかなかおしゃれをしていく場所がないかもしれません。 美術館やコンサートホール、ホテルのカフェなんかが、まあおしゃれのしどころがあるところですが、それ以外だと、どうかなというところです。 観光地があればそこがいいと思うのですけれども、 これといった観光地がない地域もあります。 その場合は、自分でおしゃれする場を作る以外はないのですよね。 例えばクリスマスはおしゃれをしてどこかにみんなで集まる日とかを作る。 それが公民館の集会所でも、いいと思うんですよね。 4、5人集まれば十分だし。 お子さんがいたら、お子さんと一緒でもいいし、 自分で楽しみを作るしか、ないのではないでしょうか。 ないないと言っている間にどんどん年をとっていってしまいますから、 なければ作る。 それしかないと思います。 冬至です。
冬の真ん中、そしてこれから春へ向かいます。 まだまだ夜は長いので、 きらめくものが似合う日々が続きます。 きらめきに対して何を合わせるかといったら、 逆方向のものですから、マットなものになります。 スエードやヴェルヴェットなどは、冬のきらめきをより一層際立たせるために 向いています。 スエードの靴やバッグ、ヴェルヴェットのリボン、 それにプラスして、スワロフスキーやパールなどの、きらめくジュエリーやアクセサリー がよく似合います。 意識して、このきらめきとマットさを同時に取り入れてみるといいですよ。 |
AuthorNaoko Kobayashi Archives
May 2023
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