麻とヴェルヴェット
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おとといですか、マルニのショーが東京で行われました。
なんで今、東京なのかはわかりません。 しかしこれだけ日本が貧しくなると、 これからショーをやるブランドも減るでしょう。 顧客がどんどん減っているわけですから。 寂しいですけれども、 働く人の収入がふえないのなら、 そうならざるを得ないでしょうね。 古着や中古の服のことはセカンドハンドと英語で言うわけですが、
ちょっとしゃれた言い方として、このプレラブドというものがあります。 preは以前、lovedは愛されたなので、以前に誰かが好きだったもの。 この言葉、なかなかよくないですか? 以前に誰かが好きだったものというニュアンスがあって。 また、以前に誰かが好きだったものには、 大事にしていたものというニュアンスも含まれていると思うので、 どうでもいいような服は除外されていると考えてもいいと思います。 だから、こういう中古を探せばいいわけですよね。 ちなみにプレラブドの服を探したり、買ったりするのは、 世界的な流行なので、 堂々と、どんどん利用しましょう。 毎日、朝晩寒いですけれども、
随分と日が伸びて明るくなりました。 そろそろ立春。 旧暦のほうが身体感覚にフィットしますね。 そろそろ店舗にも春物が並び始めるころでしょうか。 最近はセールが早くなったけれども、 終わるのも遅い感じがします。 まだ売り場はセールでしょ? 12月からやってるから、冬のセールだけで2か月もあります。 デパートみたいなところじゃなかったら、 このずるずるした売り場が当たり前なのかもしれません。 デパートもどんどん閉店するし。 やっぱり寂しいですね。 ボアのジャケットを着ている人も、売っている人もふえました。
しかも大人から子供まで着ています。 きのうふと思いました。 ボアは、第二のフリースなんですね。 だから大人と子供、男女とも着る。 そして大流行して、やがて着る人がどんどん減る。 発祥はアウトドアウエアであるということも同じ。 そんな運命のボアのジャケット。 感慨深いです。 きのう近所へお買い物へ出かけたら、
ボアジャケット、ボアコートの方、本当に多かったです。 子供から大人まで、着ていました。 中にはカップル同士、親子など、二人あるいは三人ボアでボアの人たちも。 これは何を意味するかというと、 流行の終焉です。 これだけ流行ると、もう飽和状態。 飽きるのも早いです。 来年はどうなっているかわからないので、 持っている人は今年のうちにどんどん着ておきましょう。 創作系の専門学校は、何もやらないでも卒業できるということを書いている人がいましたが、
文化服装学院に限って言えば、課題を提出しなかったら結局、退学になります。 1年の終わりで1割以上はいなくなりました。 しかし確かにほかの創作系で、何もやっていないっぽい方、 あるいはちょっとしかやらなかったであろう方はいらっしゃいますね。 大体そういう方は、何も作っていないか、作っていても数がとても少ないかで、 わかりますけれども。 創作系は、ある程度、数作らないとうまくなりません。 これは創作をしている人なら誰でも知っていることだと思います。 やっぱり氷点下は寒いです。
きのうは久々にたっぷり雨が降りました。 今年は鉢にチューリップやスイセンの球根を植えているのですが、 水やりが十分でないと、きれいに咲かないのです。 だから時々の雨は助かります。 寒いけれども、スイセン、ろうばい、梅はもう咲いています。 早いところは桜も。 日は長くなったし、立春はもうすぐです。 そろそろ春にチェンジのときですね。 私の一冊目の本に書いたんですけれども、
トレンドはまず生地から始まります。 そのため、生地やさんに生地がないと商品も作れません。 一部大口の会社はオリジナルで色出ししてもらいますが、 ふつうのところはありものから選びます。 ここ10年ぐらいでしょうか。 緑のバリエーションが激減しました。 3年ぐらい前から、ダニエル・リー君が提案したストロンググリーンが出てきて、 ちょっと復活したんですけれども、 今年の秋冬からはいろいろな種類の緑が出てきそうです。 緑好きの皆さんには朗報です。 私も好きな緑があるんですけれども、 ここ10年ぐらい全然売っていませんでしたので、 緑復活はとても嬉しいです。 今冬は暖かい日が多かったと思うのですが、
昭和のころは、関東でも氷点下になる日がもっと多かったと、 統計を見てわかりました。 昔の子供はみんな、手袋をしていたし、手があかぎれになったりしてましたね。 あと雪の日はもっと多かったです。 湘南エリアでも雪が積もる日が結構あって、 雪かきもしました。 そうそう、小学校や中学校でも大きなストーブたいていましたね。 今はどうなっているのでしょうか? ストーブには思い出があって、 中学校のとき、なぜかストーブ当番というのがあって、 生徒がストーブのカギを毎日持って帰るのです。 私も当番になったのですが、次の日、鍵を持ってくるのを忘れて (実際は忘れていなくて、スカートのポケットに入ってた) 大騒ぎになったんだけれども、 簡単な鍵だったので、男子の一人がヘアピンであけてくれましたとさ。 今はもうそういう当番はないと思います。 生徒にやらせるほうがおかしいですからね。 あと昔のほうが校則が緩かったのか、 コートは何を着ていっても平気だったような記憶です。 高校の時(公立高校です)、みんなはネイビーのコートを着ていたんだけれども、 私はベージュのコートを選んで着ていました。 学年で私だけだったけど、別に誰にも何も言われせんでしたね。 冬にはいろいろ思い出があります。 みんなも思い出してみてね。 まずは大雪の被害に遭われた皆様へお見舞いです。
幸いなことに、神奈川県西部は寒いけど晴れて青空です。 なんか年を取ってくると、 おしゃれがどうこうより、 寒いとき何着るとか、暑いときはどうするとか、大雨はとか、 そちらのほうにより多く気を遣うようになります。 理由は、対処しないと具合が悪くなるからですね。 面白いことに、ファッション誌って、そういうことは大抵無視。 山登りの雑誌のほうが詳しい 大事なことは案外、私たちが見る雑誌には書いていないということね。 |
AuthorNaoko Kobayashi Archives
December 2022
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