麻とヴェルヴェット
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関係者でもないし、招待されているわけでもないので、
ショーのテーマは事前にはわかりません。 しかし、ディオールのコレクション会場の入り口に大きく、 ピナ・バウシュ様の言葉が書かれていたら、 これは期待せずにはいられません! イザドラ・ダンカンの言葉も書いてある。 ということは、革新的な女性ダンサーの系譜という感じでしょうか。 あと、アンチクラシックということ。 ピナのダンスはコンテンポラリーダンスと呼ばれています。 なぜかというと、途中でせりふがあって、芝居が始まったりするし、 観客に話しかけたりするので、もうモダンには入らないから。 それはいいとして、 ではどんな衣装なのか。 イザドラ・ダンカンといったら、裸足にギリシャ風のドレープのドレスな感じで、 ピナ・バウシュは、スリップドレスにハイヒールでがんがん踊るスタイル。 モダンもコンテンポラリーもトウシューズははきません。 イスラエル人のコレオグラファであるシャロンなんとか(読めない)のダンスカンパニーで始まった舞台には天井から薔薇の花弁が落ちてきて、 これはピナがカーネーションを天井から降らせたことを思い出させます。 実際あらわれた衣服はトウシューズやチュチュにインスパイアされたものが出てきたりして、 けっこうクラッシックな雰囲気なものもあるのですが、 とにかくダンスにインスパイアされた現代の女性のための衣服で、 ドレスが中心でした。 ルックをよく見ていくと美しいし、実用的なのはやはりテイラードジャケットで、 ディオールの面目躍如。 何かピナ関連のグッズが出てくるのかと思ったら、 そういうわけではなく、 あったらどうしようか、ピナファンは買わなきゃならないのかと心配したんですけれども、 ありませんでした。 よかった。 一方、グッチもテーマが劇場で80年代。 暗くてよくわからないんだけれども、 ディスコみたいな感じなのかな。 ますます混とんとしています。 Comments are closed.
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AuthorNaoko Kobayashi Archives
November 2023
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