麻とヴェルヴェット
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アグリースニーカー、
つまりあんまり格好良くないスニーカーが トレンドに上がってきています。 これはなぜかというと、 服のシルエットがビッグになって、 それとバランスをとるためです。 アグリーだからいいというより、 大きくしたいということ。 スニーカーで大きくすると、ちょっと不格好になる。 それでリーボックなんかが注目されているわけ。 リーボックは、別にアグリーとは言わないけれども、 スマートっていう感じではない。 スニーカーだけではなくて、 例えばサンダルなんかでも装飾的なもののほうがバランスがいいし、 厚底もいい。 80年代後半から90年にかけても、 靴は大きくなりました。 あのころはドクターマーチンなんかを合わせていた。 今回は同じビッグシルエットでも、 単なる武骨ではなくて、 装飾的なもののほうが気分なわけです。 まあ、装飾的なものは通勤なんかには合わないので、 遊びのときの靴は要らない装飾がついているものを選ぶと 時代の気分が味わえると思います。 もちろんアグリースニーカーもよし。 とてもいい天気でどこか出かけたいので、
MOA美術館に紅白梅図でも見に行こうかと思案しておりました。 さて、靴下。 冬はよく靴下をはきますが、 やっぱりちょっとお高かった靴下のほうがはく率が高く、 靴下にもうちょっとお金をかけてもいいかもしれないと思います。 もうちょっとしたら、 靴下とサンダルなんですけれども、 なかなかこれも、気に入るものが見つからなくて、 売っているようで売っていない。 今年は柄が入ったシアーなタイプのソックスじゃなくて、 ハイソックスが欲しいと思ったんですけれども、 一般的には買えない模様。 そうそう、タイツも柄が縦にずっと入っているものを探していたのですけれども、 結局、見つからず、ハイソックスで代用しました。 靴下、あるようでなかなかないです。 きのうWWDに載っているアレッサンドロ・ミケーレのインタビューを読みました。
アレッサンドロいわく、ファッションは60年代から80年代はよかったけれど、 2000年代以降はあんまりおもしろくないと。 そうなのですね。 この現象は日本だけかと思ったら、 どうやらそうではないようで、 世界的なもので、まあ、原因は不景気です。 不景気になると、 ファッションなんて切り捨てられます。 ということは・・・ これからもっと切り捨てられるということでしょうか? ただ切り捨てるのは全員じゃなくて、 多くの人ですので、 好きな人はより自由にやればいいと思います。 最近、ほんと持ちモノを放出している人がふえているようで、 中古市場が活気づいていますし、 古着もたくさんあるし、 セールはほんと、売れ残っています。 服は本当にたくさんあります。 その、面白かった60年代~80年代以上の量の服がありますから、 ファッション好きな人は自由に選べます。 選べるということが重要です。 そんなわけで、 今回の金融恐慌、どこまでいくのかしら?という2月6日です。 午前中、出かけておりまして、
それで電車に乗りました。 このあいだから、おじさんはどうやったらハンズフリーバッグを格好良く持てるのだろうと、 ずっと考えていて、いい見本はないか探しているんですけれども、 全然見つからないし、 考えてもわからないです。 あと今日はネクタイとシャツについても観察していたのですけれども、 これと言っていい見本はなく、 探しても無駄なのかもしれないです。 しかし、いつも書いていますが、 ファッションおよびおしゃれはしょせん「趣味」なので、 「女たるものおしゃれでなければいけない」などと全く考えてないのと同様、 「男たるものおしゃれでなければいけない」などと、 微塵も思っていないゆえ、 ま、どうでもいいんじゃないかと。 みんな、好きにすれば、というのが正直なところですが、 知りたいなら教えます、というところまでが 私のやるところで、あとは勝手にどうぞ、です。 今、義理チョコが話題になっていますね。
それで思い出したのが、アパレル時代、義理チョコのために お金をたしか、五、六千円徴収された事件。 男性の上司に配るとかで、嫌なのにとられたんですね。 よくも人に残業させておいて(ほかの人の分も仕事割り当てられてたんで、 人の2倍もやってたから)、残業代も払わず、 義理チョコでお金を徴収ですって? と、たいそう怒り、 それ以来、一切、バレンタインデーにはチョコレートを誰にも渡さないことにして、 早何十年。 どこからも苦情はこないし、 それで何かがうまくいかなかったことはないし、 とてもいい感じでございます。 皆様もぜひどうぞ。 節分。
うちの中で豆をまくと、 猫が追っかけて面白いんだけれども、 今年はどうしましょうか。 それはいいとして、 どんなに寒くても、 明日は立春なんで、 もう春ということで、 春っぽい色を着ましょう。 雪です。
雪で思いだしたのですが、 5年前、犬の散歩中、雪道で転びました。 そのとき、裏地がキルトになった帽子をかぶり、 その上からコートのフードをかぶっていたので、 かすり傷一つなかったのですが、 後から脳梗塞が発見されたりすると怖いので、 午後、脳神経外科へ行ってMRI撮りましたけど、 平気でした。 雪の日、フードつきコートを着ているなら、 かぶって歩いたほうがいいです。 転んだときクッションがわりになり、 致命傷を負うのを防げます。 ファッションのことだけやっていると、
時たますごく不毛すぎて嫌になります。 相変わらず、服はあり余っているし、使い捨てだし、 このあいだも、ZARAにいたことがある方にお会いしたので、 「ZARAどうだった」?って聞いたら、「地獄だった」って即答されるし。 ほんとうに不毛だわ、この世界って思います。 そんな中、最近、ちょっとまっとうだわと思えるのが、 バレンシアガとヴェトモンのデムナです。 デムナ、廃棄された服のゴミの山でウィンドウを飾ったり、 古着からインスパイアされた作品を発表したり、 常に、「おまえらがファッションって呼んでるものは何なわけよ?」って挑発してきて、 そこがいいです。 もっと言ってくれって思います。 きのうは18SSの商品アップを見ましたが、 ここでも、シュシュ(髪の毛につけるやつ)を2万で売ったり、 「おまえら、BALENCIAGAって、でっかくロゴ入れれば何でも買うんだろ。 入れてやるよ、おら」って感じで、何にでもバカみたいにロゴを入れて、 売上は確保する、 その姿勢が好きです。 デムナはファッションの不毛な感じをぶっ飛ばしてくれます。 そしてダニエル・デイ・ルイスの最後の作品「ファントムスレッド」は、 バレンシアガの生涯についてなんですね。 早く見たいです。 |
AuthorNaoko Kobayashi Archives
May 2023
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