麻とヴェルヴェット
|
今週末の土曜日、トークイベントを開催するので、
今、それに向けての準備中です。 といっても、大したことはしていませんが。 それで、まあ私というか、私たちがやっているおしゃれというのは、 「情報」としてのおしゃれ、ではないんです。 だから、「今これが流行っているからこれ」とか、 このブランドバッグは幾らで今一番新しいからとか、 そういうので買ったり着たりするのではなくて、 情報ではないところ、 人の心に訴える方法について考えていて、 それを実践しているのです。 人の心というときに、それは自分の心も含まれます。 情報などというものは、結局、消費されてしまうので、 消費されないところを目指しているのですね。 だんだん多くの人が雑誌を買わなくなってきて、 新しい情報の共有は不可能になっています。 みんなが知っているあれも、これもなくなってきている。 思えば、情報としてのおしゃれなどというものの歴史は、 そんなに長くはないのです。 80年代ぐらいからでしょ。 で、25歳のほうは、お出かけスタイルと通勤スタイル、 2パターンご紹介するということですので、 おたのしみに。 ※26日のトークイベント、キャンセルも出たりして、13時の回、15時の回とも、まだ若干入れますから、どうぞいらしてくださいませ! きのうのロイヤルウェディング、ライブで見ました。
メーガンさんのジバンシーのドレス、よかったですね。 シンプルで品があって、とてもいいデザインでした。 それから式の来賓者の皆さんのルックもとても参考になってよかった。 あのスタイルがいわゆる西洋の衣服のシックとエレガンスです。 もちろんあれは最高峰のシック、エレガンスだけれども、 一般の人や、もしくは普段は、 あれに準ずるスタイルを作ればシックでエレガンスなスタイルになるわけですね。 つまり、日本で言うところのきちんとした感じ、です。 洋服のきちんとした感じがどういうものかわからない人は、 きのうの来賓の女性のルックを見るとよいと思います。 私はヴィクトリア・ベッカムとアマル・クルーニーのルックが好きですね。 2人とも格好いいです。 本日、これからファッションレッスンの初級を開催しますが、
誰でもやればやっただけ、見違えるようになるのは可能です。 本だけでも、もちろんある程度のことはできます。 できますけれども、読んだだけでは変わりません。 行動に移さなければ、変化は訪れません。 私は、基本的に他人がどんな格好をしようがどうでもいいし、 何かお勧めするとかもないので、 (あ、人権侵害の上に作られたものは反対です) やらないならやらないので構わないとも思っています。 ただ、結果が欲しいなら、何か行動しないとどうにもならないです。 すごく簡単な話なんですが、 ここら辺、よくわかっていない方が多いみたいで、 相変わらず、「これさえ持てばおしゃれ」的なものをお探しのようですが、 そんなものはないし、 そう信じて持った時点で、おしゃれとはなんも関係ないということです。 最近特に思うのは、今とてもチャンスだということ。 だって、古着と中古がこんなにも豊富で、 お金もほとんどかからないでいろいろなものが揃えられる。 しかも、街におしゃれな人が少なくなりました。 これが90年代だったら、表参道あたりは、 この前のコレクションで見たそのままのスタイルの人が ぞろぞろ歩いていたんです。 今はそんなことはない。 本だけではわからないという人は実際のレッスンを受けるといいです。 見違えるようになります。 あと、来月は中級開催の予定です。 日程が決まったらお知らせしますね! ファイナンシャルプランナーさんが書いている、
家計診断みたいな記事ってよくありますよね。 私はあれがあると読みます。 家族4人でローンがあったり、教育費のために貯金していたりするので、 なんにも参考にならないのですけれども、 面白いのでとりあえず読みます。 最近、2本読みました。 もちろん最初に被服費の予算を見ます。 ファイナンシャルプランナーだったらどれぐらいで言うのかなと思ってチェックします。 まず1つ目は、40代夫婦、夫婦ともに働いて世帯の可処分所得1500万の家庭。 家族4人で、1カ月の被服費の予算は2万円でした。 1年で24万円。 きのう見たもの。 30代夫婦で、世帯の可処分所得が500万(この家は妻が働いていない) 家族4人で、1カ月の被服費5000円。 1年で6万円です。 大体、貯金は2割するように推奨。 家族4人で2万も結構厳しいと思うけれども、 家族4人で5000円ということは、誰かの分は買わない、 ということでしょうか。子供は全部もらうとか。 私が可処分所得1割と書いたら、 そんなのやっている人はいないとか、できないとか、 御批判いただきましたが、 まだまだ甘いです。 1パーセントから2パーセントにしなきゃね! 2番目のうちの予算、化粧品、美容費が1カ月2000円でした。 美容院で渡された雑誌見ていたんですけれども、 2000円で、夫が働いているなら、夫の散髪代でしょう。 妻と子供はセルフカットしか考えられない。 化粧はしないのかなとか、いろいろ謎が膨らみます。 感情も感覚も、思考より先をいくので、
それを正確に把握するためには、 深く考えなければなりません。 そして自分の感覚は自分しか知り得ないので、 誰かが教えてくれるということは、基本的にない。 (知るための方法論はありますけど) 自分の肉体も時代も変わっていくので、 いつも小さな修正は必要で、 それは微細な感覚によってわかります。 小さな違和感の積み重ねを、放っておくのはよくない。 それはシルエットや素材の問題。 時代と自分の両方についての。 その違和感の微調整は毎年必要なことで、 それをしないから、ある日突然、持っているものすべてが似合わなくなったと 感じるのではないでしょうか。 毎年微調整すれば、そんなことは起こらない。 いつも遅れてしまう時計を戻すみたいに、 その都度修正していけば、 気づいたら1日もずれていた、なんてことはないです。 バーバリーのクリエイティブディレクターにリカルド・ティッシが就任して、
ちょっとがっかりしたんですけれども、 公開されたプレフォールのヴィジュアルを見てひと安心。 というか、これは欲しいかも?という感じでした。 ただ、説明を読むと、 デザインはバーバリーのデザインチームで、 リカルド・ティッシはキュレートしたって書いてあるから、 デザイン画かいたりしたわけじゃなさそうです。 けれども、バ―バリ―のトレンチコートに ピンヒールを合わせていますから、 やはりグラマラス路線なんでしょうね。 ちなみに、私、リカルド・ティッシが別に嫌いなわけじゃありません。 新しい傘を買うときに、 わざわざジバンシーの、リカルド・ティッシのコレクションに連動した 花柄のを選んだくらいなんで、 嫌いなわけではないのですが、 バーバリーの感じには合わないんじゃないかなと思ったのと、 クリストファー・ベイリーが選ばれたときみたいに、 期待の新人が出てきたら面白いのになと、 思ったまでです。 ということで、引き続きバーバリーのコレクションは要チェック。 あまり他人の格好を見てどうこう思うのは本当に少ないのですけれども、
先日、通勤時間に当たる時間に電車に乗ったとき、 私の前に立った、たぶんサラリーマンの男性のスタイルは、 これでも会社はOKなのだろうか? というものでした。 ふつうのサラリーマンが着ているようなネイビーのスーツなんですが、 ネクタイなし、 ベルトなし、 靴下なし。 なんか、子供から「パパ、ベルトと靴下とネクタイ、忘れてるよ」って言われそうなスタイル。 あれで通常の仕事をしてもいいのだろうか。 それとも会社に着いたら付け足すのだろうか。 疑問です。 しかしもし取引先があのスタイルだったとしたら、 業者かえちゃいそうだな、とは思いました。 先日、初めてOFF WHITEを試着してみました。
笑っちゃうほど大きすぎる。 着られない。 そして謎の内側に工業ベルト。 でも、あと5年もすれば、これがメインストリームになっていきます。 確かに新しい感性です。 次の流れになったらどうしましょうか。 今からちょっとずつ考えてましょう。 ☆5月19日ファッションレッスン初級 募集中 ☆5月26日トークイベント 募集中 お早目に! カーペットショッピングという言葉があるそうで、
カーペットのお買い物ではないです。 ウィンドウショッピングは窓を見ているだけれども、 店内に入って試着してみたりすること。 そうやっていいものを見ていくのですね。 はい、ではよい一日を! ☆引き続きトークイベント募集中。まだ入れますのでぜひ。 ミュールって、よく売っていますよね。
日本語で言うところのつっかけです。 かわいいデザインのものが多いんだけれども、 あれはどうにも歩きにくくて、 電車に乗ったり、駅の階段の上がり下りなど、 考えられない。 欧米諸国では、あれはどうしているのか。 もしかして家の中だけ? などとずっと疑問に思っていたところ、 ちょうどいいところにイタリア在住経験のあるお客様がいらしゃいました。 で、ミュールについて聞いてみたら、 若いものはあれをはいてお出かけするのですって。 電車にも乗るのか聞いたら、乗るのですって。 ミラノでは。 でも本当は、 家から車に乗ってレストランへお出かけ、 みたいなシチュエーションに向いている、 のだそうです。 そうですよね。 そうだと思った。 サボでは結構歩けるけれども、 ミュールはちょっと無理そうです。 |
AuthorNaoko Kobayashi Archives
September 2023
|