麻とヴェルヴェット
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British VogueのSeptember issueがうちにも届きました。
このSeptember issueというのは、最も力を入れる号で、 分厚いし、内容も表紙も豪華です。 それが、今年はメーガン妃との共同編集ということで、 テーマはForces for Change。 気候温暖化について、サステナビリティやダイバーシティについて、 メンタルヘルスについて、女性の人権についてと、さまざまなテーマが掲げられていて、 私はこれがとてもファッショナブルだと思いました。 ファッション誌というものは、世の中の最も新しい流れを先取りしてこそだと思います。 British Vogueという雑誌は見事にそれができています。 逆に言うと、そういった視点がないファッション誌は面白くないです。 ファッションページのモデルの選択にも配慮されていて、 黒人、白人、黄色人種とさまざまだし、太っているモデルも出てきます。 決して「若くてやせた白人モデルだけ」ということはありません。 この点から見ても、信頼できます。 雑誌を買うなら、こういうものにつきるな、と思います。 ときたま、私がありとあらゆる衣服に関することを知っていると勘違いして、
なんでも聞いてくる方がいらっしゃいますが、 例えば、素材の取り扱いについては「品質管理」の担当の人がいて、 その人たちが専任でやっているので、 作る側はそんなに詳しいというわけではありません。 だから、何をどう洗濯するかとか、汚れの落とし方なんていうのは、 私は専門外なわけです。 同様にジュエリーも、アパレル業界では扱わない分野ですし、 バッグや靴も、靴は靴の、バッグはバッグのデザイナーがやります。 二ッとデザイナーも別です。 これらはすべて分業化されています。 さて、油性ペンの汚れがコットンについてしまいました。 検索したら、除光液とか、オイルクレンジングとか書いてあったので、 やったのですけれども、落ちない。 油性ペンの汚れは、ちょっと無理っぽいです。 2020SSコレクション、ミラノが始まりました。
まずはプラダ。2019SSが、うーん、大人の着るものがないね、 だったのに比べて、今回はちょっと地味かも?ですが、 着るものがあるね、というコレクション。 そしてここでも帽子が。 バケットハットの流れはひとまず終了して、 今は「侍女の物語」風の、ブリムが深い帽子。 日本でいえば、ひさしが深いサンバイザーみたいな感じといったらいいでしょうか。 帽子の形はこちらへシフトしていきそう。 でも今年の夏、日本で帽子をかぶっている女性、少なかったですよね。 一時期ふえたなと思ったのですが、また減りました。 帽子いいですよ。 夏は日焼け防止、冬は防寒対策で、最高なんですけどね。 Netflixで、久々に韓国ドラマの現代ものを見ています。
ずっと昔、テレビがまだうちにあったころは、 お昼の休憩時間にテレビ東京でやっていたドラマをよく見ていたのですけれども、 テレビがなくなって以降、全然見てなかったので久々です。 今見ているのは、昔見た「アイルランド」というドラマに出ていたイ・ナヨンが出ている 「ロマンスは別冊付録」。 なんか漫画みたいなタイトルなんで、敬遠していたんですけれども、 出版業界の話で見始めたら面白い。 そして私が見ていなかったあいだに、インテリアのセンスも、 ファッションのセンスも上がっていて、ずっと洗練されたものになりました。 撮影と編集は、韓国はハリウッド仕込みなんで、日本より上です。 イ・ナヨンちゃんは10年たっても相変わらずきれい。 相手役の男性のイ・ジョンソクが長身で、頭が小さく、 引きの画面だと、すごく格好いいのです。 で、着ているものもよい。 シルエットはちゃんと今風だし、いつもきれいだし、 スーツ姿はびしっとしているし、文句なし。 難しいものを着ているわけではないのですけれども、 今のシルエットでトラッド寄り、しかもきれい目って、日本の街では見かけません。 スタイリストがいいのでしょうね。 今日も続きを見ます。楽しみ。 NYが終わって、ロンドンファッションウィークが始まりました。
流れは引き続き、フェミニンで、きれいめです。 相変わらずワンピースが多い印象。 ヴィクトリアベッカムは70年代風。 あと、ロンドンにうつって、ヴィクトリアンな感じが出てきました。 ふわふわだけじゃなく、過剰な感じ。 服好きにとっては、ここのところずっといいシーズンだと思います。 そしてもちろん、大人のための服がいっぱいです。 今日はファッションと全然関係ないことなんですが、
最近、スーパーマーケット内にストーカーをするおじさんがいます。 何気なくそばにいて、買い物かごは持っていなくて、 だけれども、なんか選んでいるふうで、そばを離れると、 またついてきます。 私は3回、遭遇しました。3回とも違う人です。 一応、スーパー内なんで、店員さんがいますから、 外でよりは安心ですが、気持ち悪いです。 皆さんもお気をつけて。 男性と一緒の買い物だったら大丈夫でしょう。 やだねー、本当に。 先日、知人のお見舞いに総合病院へ行きました。
いこうと思ったとき、さて、何を着ていくのがいいのか、 考えてしまいました。 家族でも親せきでもないので、カジュアルすぎるのも考え物だし、 かといって、仕事着みたいなのも変だし、 おしゃれすぎても変だし、 真っ白でも変だし、白黒はだめだし、 まだ暑いし、 結構難しいです。 ワンピースみたいなのがよかったのでしょうけれども、 ノースリーブのワンピースしかないので、 白いノーカラーのシャツとネイビーの総レースのパンツで行きました。 そうしたところ、「いつもおしゃれでいいわね」みたいな話になり、 「私もおしゃれしたい」というふうに知人が言ってくれたので、 「じゃあ、早く元気になって一緒にお買い物に行きましょう」という 約束をして帰ってきました。 入院中って、とにかく暇で、刺激がないので、 ちょっとだけおしゃれ、みたいなのがいいようです。 それで早く退院したいなって思っていただけたら、成功だと思います。 銀座のPOLA MUSEUM ANNEXで、ヴィンテージのサンローランの展示が行われています。
9月16日まで。 こちら。 小林麻美さんのコレクションだそうで、こんなにたくさん持っていらっしゃったんですね! すごい! さて、私は行っていないのですが、「東京ハーピー」を一緒に開催する ユリコさんが行ってきたそうなので、写真をシェア。 そこでなんと、サンローランの実物の試着ができるコーナーがあるそうなんです。 サイズも取り揃えてあるということで、本物を試着してみたいという方で、 銀座まで行ける方はぜひ行ってみてください! なかなかないチャンスと思いますので、ぜひどうぞ! ※写真は会場の様子です。 何度も書いていますが、
似合う似合わない論争は不毛なので、 やめたほうがいいです。 最終的に「似合わない」で終わります。 でもどんなに似合わなくても、 制服がある学校の生徒はその制服を着るし、 お葬式のときは黒い服なんです。 着物が一番似合うと自分で思ったとしても、 会社に着物で行くわけにはいきません。 皆さんが言う「似合う」「似合わない」には階層があります。 肌に合うとか、眼の色に合うというのは一番皮膚に近い階層で、 その前に見えないレベルの階層、つまり感情の階層がありますよね。 皮膚の上に社会の階層、 文化の階層、 季節の階層、 地域の階層など、レイヤーがあります。 これを全部一緒くたにするからわからないわけです。 肌には合うかもしれませんが、感情にも、 社会的にも合わないかもしれません。 けれども、重要なのは地域、季節、文化、社会の順番でしょう。 個人的には感情の階層のほうが大事ではないですか? 自分の感情を無視する人もいますけど、それはとても危険ですよ。 だから、似合うとされている色の着物で会社勤めはできないんです。 そういうことです。 朝起きて、ニュースを見て、やっぱりね、なかなかいいタイミングだねと、
皆さんも思ったことでしょう。 服の売り上げ、どんどん落ちているよね。 そして、消費税が上がったら、致命的になることは明らか。 今が最後の売り時でしょう。 そういう意味では賢いですよね。 これから活況なのは中古市場と、 あと海外通販で買うのがまたはやるのではないでしょうか。 消費税ないし、関税払っても、まだ日本より安いですしね。 買い方も徹底していかなければなりませんね。 まあ、いいものを少なく、長もちが一番だと思います。 |
AuthorNaoko Kobayashi Archives
September 2023
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