麻とヴェルヴェット
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最近出てきた言葉、
WHFって知ってました? 私はきのう知りました。 WORK FROM HOME ですって。 在宅勤務ですね、日本語は。 さて、この在宅勤務がファッションの世界にも影響を与えているんですね。 どういうものかというと、家で楽に仕事ができるものです。 2021年春夏コレクションでは、 スエットパンツやパーカが多かったのは、 そのためなんだそうです。 コロナが収束するまで、 この傾向は続くでしょう。 日本はもう既に結構だらだらしているので、 これ以上は無理な感じがしますが、 どうでしょうか。 あさってから11月なので、
そろそろ冬と言ってもいい時期ですが、 今年の秋は、結果として暖かかったと思います。 きのうも湘南エリアは、日中は半袖でもいいほどの暖かさ。 だけれども、朝晩は暖房をつけるほどなんですよね。 過去に、これほどの寒暖差があるときってなかったです。 高原の気候のようですね。 このまま暖かいと、コートを着るのも少し遅くなりそうです。 ところで、今年コートを買うなら、 引き続きビッグシルエットがいいですよ。 まだまだ、なんだか中途半端なシルエットのものが多く売られていますが、 ビッグシルエットは当分続きます。 インナーはタイトなものも出てきますが、 上物はこれからもビッグシルエットです。 特にコートはそういう位置づけなので、 大き目を。 どこまで大き目がいいかわからない方は、 買う前に自分の好きなブランドの秋冬コレクションを眼に焼き付けてから 買い物へ行ってください。 どれぐらいのサイズ感がいいかわかるようになります。 YouTubeを見ていると、
20代のモデルをやっているロシア人女性たちが結構チャンネルを持っているのが わかります。 その中の一人を見ていたら、モデルの仕事はいつまでもない、 ということを言っていて、 そういえば、日本の媒体って、 いかにも若い白人女性モデルは多く出てくるけれども、 40代、50代の白人女性モデルが、 表紙の雑誌なんてないなと思いました。 例えばELLEやFIGAROなど、 日本の雑誌ではない雑誌が非アジア系モデルを多用するのはまだ理解できます。 けれども、そうではない雑誌も 日本人はおろか、アジア系モデルさえ使わないという態度は もうそれこそ40年近く続いているのではないでしょうか。 (それ以上前は違うと思います) そして、じゃあ、このロシア人モデル女性のように、 年齢が上がってもモデルとして起用するのかというと、 そういうわけではない。 若い白人女性モデルばかりを使うって、 それはそれでゆがんだ価値観ではないですか? だって、若い白人女性モデルがモデルとしてふさわしいと 考えているということでしょう? 外国の雑誌だってそうじゃないか、なんてことはありません。 ケイト・モスやアンバー・バレッタ、ジゼル・ブッチェンらは 40歳はとっくに過ぎていますが表紙になります。 日本の雑誌を作る人たちの価値観はかなりゆがんでいて、 わたしたちも油断するとそれに毒されてしまいます。 気を付けようね! でも今の二十歳以下の世代は違うよね。 今憧れなのはブラックピンクだもんね。 セリーヌの2021スプリングコレクションが
モナコの競技場でとったビデオという形で発表されました。 これが結構面白くて、 なんなんだろうとずっと考えていたのだけれども、 これはパリのブルジョワ家庭の女の子が 「私もスポーティになりたい!」と思ってやるスタイルなんだと、 途中で気づきました。 セリーヌ、ほとんどの人が覚えていないと思いますが、 フィービー・ファイロにクリエイティブディレクターがかわるまでは、 「いいところの奥様」みたいな感じのルックを提案するブランドでした。 それがフィービーにかわってコンテンポラリーなルックになって、 そこでセリーヌは人気になるわけですが、 エディ・スリマンになってからは、 フィービーの前のオールドセリーヌの雰囲気を復活させる試みがなされていました。 70年代から80年代にかけての いいところの奥様風ルックです。 それが今回、モデルの年齢層もぐっと下がって、 ふだんは、ツイードやチェックのジャケット等、 フレンチトラッドを着ていたお嬢様が、 流行りのスポーティーに挑戦、みたいなルックになっています。 どうやるのかというと、 フレンチトラッドっぽいものを1着身に付けて、 あとは全部スポーティー。パーカーとかスニーカーとかキャップ、Tシャツ、 スエットパンツです。 これまで、ノーカラージャケットの下にパーカーを着るっていうのは コレクションでは出てこなかったと思うんだけれども、 今回はそれがありました。 全体的に若いモノ向けのスタイリングでした。 それにしても、キャップ、バッグ、パーカーと、 なんにでもでっかく CELINEというロゴが入っています。 やっぱりそうすると売れるんでしょうね。 エディ・スリマンって、そういう感じの人じゃなかったのに、 ちょっとなんだかな、と思います。 売りたいんだね。 新しい動画アップしました。
ストッキングとタイツの選び方、 そして最近の傾向です。 ぜひごらんくださいませ。 ところでサムネイルの文字の字体 黒薔薇とかいうんですけど、 どうでしょう? 2回目の登場です。 例えば、クロップ(crop)という英語、
刈り取るという意味ですが、 その受け身はクロップト(cropped)です。 中学か高校か忘れましたけど、 発音で習うと思います。 pで終わる動詞のとき、edはdではなく tと発音するというように。 これは試験でよく出る問題ですよね。 日本の人の多くはまだまだ英語が話せなくて (私もスピーキングが苦手) 発音についても勉強することになります。 もちろん日本語によるいわゆるカタカナ英語は 本当の発音と違うのですけれど、 クロップドと書かれていたら、 なんとなくそうなのかなと思ってしまいますよね。 いや、これは日本語なんだとか、思わないでしょう。 そんなふうにね、 間違った英語の使い方が、 特に雑誌なんかにあると、 困るのは私たちなんですよ。 売るほう、書いている人は困らないでしょうよ。 けれども、違うふうに覚えていて、 結局、分からなくなったり、困ったりするのは私たち。 きのうも、シャネルの動画で ソフィア・コッポラが監督した 「The cnanel 19 bag codes」 というのを見て、 コーディネートのことを「コーデ」とか言う人は このcodesがその「コーデ」だと思うんだろうなと思って 頭が痛いです。 codeって、記号とか暗号です。コードネームのコードですよ。 大体、英語で名詞の最後がeの場合、 それは「エ」と発音しないです。 そういうのもわからないと、 変な造語でブランド名を作って、 エと発音したりするんです。 セーター、またはカーディガンでお出かけやってみましたか?
すれ違う人の反応が面白いですよね。 不意を突かれた感じで、 注目せずにはいられなくなるみたいです。 「あ」って、思うんでしょうね。 しかも素敵なセーターやカーディガンだとなおさらです。 多くの人は新しいものを買って同じことをやろうとするんだけれども、 別に新しくなくてもできます。 スタイリングを変えるだけで。 もうすぐ寒くなってしまうので、 まだの方はぜひセーターだけで出かけるのを やってみてください。 メンズも格好いいよね! アーガイル柄とか、アラン編のセーターの男ね! トーンというのは、
例えばパステルトーンとか、グレイッシュトーンとか、 全体の彩度と明度が一致している色調を言います。 肌の色が明るくなることを、 トーンアップと言いますよね。 暗い色調から、明るい色調に上がったという意味です。 ここまではいいんですけれど、 ブラウントーンって、 ブラウンは色という意味なんで、 英語として破綻しているんですけれども。 最近よく「ワントーンコーデ」とか雑誌に書いてありますが、 あれはどうやら、 グラデーションのことを言っているみたいです。 大体ワントーンと言いながら、 明るい色と暗い色の2トーン混ざっています。 ライトトーンとダークトーンの2種類です。 昔の雑誌には、白と黒の組み合わせをツートーン って、ちゃんと書いてありましたよ。 しかし、なんでグラデーションって言わないんでしょうね。 不思議。 今日はファッションとは全然関係ない話なんですが、
皆さん、ご近所ネットワーク作っていますか? うちは一戸建てが多い住宅街にあって、 周囲は昔はみなファミリーだったのですが、 今、残っているのは皆、おばあちゃまの一人暮らしです。 女性の多くは人生後半で一人暮らしになります。 そのときに大事になるのが自分が住んでいるご近所のネットワークです。 遠くの親せきよりご近所の仲良しさんです。 挨拶をするとか、声をかけるとか、 何か御裾分けするとか、 そういう行動をすればご近所ネットワークは作れますが、 あいさつもしないような人だと、そのままおひとりです。 幸い、うちの周囲で昔から住んでいらっしゃる方は、 あいさつもしないような人はいませんから、 みんな、声をかけるお仲間です。 これがあるのとないのとでは全然違います。 特に災害や今のようなコロナがある時期は、 重要になります。 みんなで情報交換しますから。 ご近所ネットワーク、あったほうがよいです。 有名なセレクトショップがひととおり入っている
ショッピングモールをぐるっと歩いていると、 マネキンのルックが同じようである、ということに気づきます。 今年は、大き目のボックス型のセーターとロングスカート。 これがとても多かった。 若い人はもうこのシルエットのセーターを持っていると思うのですが、 30代後半ぐらいからは、もっていないかもしれないですね。 ここで一部の人は、 大き目のシルエットのトップスだったら、 ボトムはタイトなものではないの? と思うかもしれませんが、 トレンドというものはそういうものではありません。 タイトなトップスにタイトなボトムスだったのが00年代。 そして今はビッグなトップスにビッグなボトムスがよく見える時代なのです。 ただ、日本はやけにこれが多い印象です。 コレクションでは全部がこのシルエットというわけではありません。 たぶん売れるからでしょう。 おしゃれに見えるかどうかは関係性で決まるので、 時代と自分の関係がマッチしているほうが、 おしゃれに見えますが、 それがずれればずれるほど、昔の人に見えてしまうということです。 |
AuthorNaoko Kobayashi Archives
September 2023
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