麻とヴェルヴェット
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きのう、マーガレット・ハウエルのHPに
ユナイテッド・アローズの栗野さんが出ていて、 40年、30年前のマーガレット・ハウエルのシャツを今もまだ 着ているとおっしゃっていて、びっくりというか、さすがという感じ。 今はちょっと違いますが、90年代、マーガレット・ハウエルって とても高いブランドで、シャツが3万円代みたいな感じで、 私のように、一部上場の日本のアパレル企業にいて、手取り13万円(40歳過ぎてもだよ~) みたいな人にはとても買えるようなものではございませんでした。 ただ、栗野さんの話を聞くと、生地はイギリスの一番いいもの、 そして丁寧な縫製ということで、それぐらいしても仕方なかったのかなと思います。 もちろん栗野さんはシャツもたくさん持っていらっしゃるでしょうから、 そればかり30年着続けたということはないと思いますけれど、 それにしても30年ってすごい。 で、私はどうか?と考えたら、 30年前はまだ学生なんで、そんなにいい服を買ってないので、 30年前のものはないです。 けれども、90年代後半のものはあるので、 そろそろ25年ぐらいにはなるかな、というものはあります。 古くて、まだたまに着たりするのはヘルムート・ラングのジャケットです。 マーガレット・ハウエルのシャツにしても、 私のヘルムート・ラングのジャケットにしても、 20年、30年たっても平気なものって、 「ふつうのどこにでもあるような定番デザイン」ではなくて、 どこかしらデザインされたものなんですよ。 定番のほうが流行に左右されやすいので、 案外長くは着られなかったりします。 例えばウエスト位置が高めで、肩幅とアームホールの小さかった 2010年ごろのトレンチコートって、今着るとおかしいでしょう? そんなものです。 Comments are closed.
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AuthorNaoko Kobayashi Archives
November 2023
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