麻とヴェルヴェット
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きのうWEBのBritish Vogueを見ていたら、
ロンドンファッションウィークをボイコットしようという アクティビストの活動が今年はあるよ(もうやっている)という 記事が出ていました。 このグループは、ファッション産業が気候に与える悪影響について訴えていて、 ファッションウィークをボイコットしようと呼びかけているとのこと。 この点についてBritish Vogueはきちんと記事として取り上げています。 ファッション産業と環境破壊や人権侵害について言われるようになったのは、 ファッション産業のグローバル化の進展と、 ファストファッションが出現し始めた90年代後半ぐらいから。 それまでは、国内のものはほぼ国内で生産し、 ファストファッションもなかったので、人々は大量の衣服を持つこともなかったし、 衣服が壊れるまで着たものでした。 それが安い賃金で作られた安い衣料、つまりファストファッションが出回るようになると、 状況は一変。 安いものに対して人々は愛着を持たず、使い捨てするようになります。 同時にそれを扇動するファッション関係者(主に作る側ではない人たち)も登場。 その結果、供給量は2倍以上に膨れ上がり、 毎年、焼却処分されるファッション関連商品も膨大です。 日本のファッション誌ではこういった問題はほとんど出てこないでしょうけれども、 世界レベルではファッションレボリューションデイと同様、 時たまトピックとして上がってきます。 なぜかというと、 これらの問題に関心を持つこと、 責任を持って商品を買い、使うことこそ、今、最もファッショナブルだからです。 安いから使い捨ては、「ダサい」んです、世界的には。 このごろ、近視眼的な日本の状況ですが、 広い視野を持って、だまされないようにしましょう。 使い捨てはダサいです。 Comments are closed.
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AuthorNaoko Kobayashi Archives
May 2023
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