麻とヴェルヴェット
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きのうのバレンシアガのコレクション、
キティちゃんのでっかい顔のバッグが登場。 本当に売るつもりでしょうか。 サンリオでよくない? バレンシアガ様は、最近、もう着られないよ、 みたいな服が多くなって、どうでもよくなってきました。 さて一方、ヴァレンティノはいつも以上にフェミニンで美しく。 やっぱりこうでなくちゃね。 最近、汚いごみみたいな服は見るのも嫌なので、 心があらわれる思いです。 お高くて買えませんが、見るのはただなので、皆さんも目の保養をどうぞ。 さて、10月1日から消費税が上がります。
某新聞には、ニンジンの皮まで食べればいい、なんてことが書いてありましたが、 食べ物ってとても大事だと思うんです。 だから、節約といっても限界があります。 人間、何もない、つまらないときって食べ物が一番の楽しみになるんですよ。 例えば入院したときなんか、楽しみは食べ物だけになります。 それなのに、それがまずいとものすごくがっかりします。 で、何を言いたいかというと、 食べ物の節約には限界があって、ニンジンの皮なんか食べていると、 心がすさむよ、ということです。 その点、被服費の節約はまだまだいけます。 本にたくさん書いたから、そちらを参照していただければと思いますが、 方法はいろいろあります。 中古と古着、それからアウトレット、そして何よりもシェア。 これらを駆使すればかなりお金は使わなくてすみます。 消費税が10パーセントってものすごくインパクトがあります。 なぜなら、1割ってすぐ頭で計算できるからです。 だから、消費は抑制されます。 まずは被服費を削りましょう。 食費は削らないほうが精神的にもよいです。 パリコレも終盤までやってきました。
今季の特徴は、とにかくワンピース(ドレス)の多さ、 そしてスーツの復活です。 ワンピースが多いので、とにかくフェミニンです。 相変わらず透けも多いですし、薄いひらひら素材も多いです。 今の気分というのはいくつかのレイヤーによって表現されます。 まず、シルエットは14年単位ぐらいで変わります。 その中で色、アイテム、スタイリングと、 そのときそのときの細かい「今」の提案があります。 今は、大きな流れではビッグシルエット(例えばドレスもボリューミーなロング丈が多いです)で、もっと細かい気分は「フェミニン」「ワンピース」「スーツ」になります。 色は、自然志向のせいでしょうか。ナチュラルな、植物のような色合いが多いです。 一時期出てきた蛍光色は消えました。 この気分のどれかが入っていると、「今」の気分を表現できます。 今だったら、「ボリューミーなロング丈のワンピース」を着ると、 「今の気分を表現」ということになります。 その上で自分らしさを足していくのですが、 その方法についてはファッション上級でやりますので、 よろしくお願いいたします! ファッションレッスン上級は、
おしゃれ上級者になるための完全オリジナルメソッドです。 自分を知り、スタイルを確立する方法、そして おしゃれとはどういうことかを理解するためのレッスンとなります。 内容は、 ・自分のスタイルの作り方 ・おしゃれに見えるということはどういうことか です。 また、ここまでの進捗状況と、御持参いただいたコーディネート写真について、私がチェック、アドバイスします。 宿題として、 ・ファッション写真50点以上と、残り好きなヴィジュアルイメージ(ファッション、インテリア、映画のシーン、風景、人物などすべてのヴィジュアルイメージ)の写真合計100点をピックアップ ※注意 自分の思い出のスナップ写真など、イメージではなく感想や情報、行って楽しかった、物語が好きなど、ヴィジョンと関係のないものは除いてください。 ・現在のワードローブを使ってコーディネートを作り、写真に撮ったもの、 1点以上3点まで。 (服、靴、バッグ、小物等を平置きしたもので結構です) 募集日時 2019年10月27日(日) 場所:神奈川県藤沢市、小田急江ノ島線長後駅付近 時間:13:30~16:30 定員:4名 対象:ファッションレッスン中級を受けた人 参加費用:2万円(当日現金払い) 主催 小林 注意事項:主要交通機関が止まるような天候等の場合、中止にいたします。 お申し込みは fateshowthyforce@gmail.com まで、 メールのタイトル「10月上級」とし、 ・お名前(本名) をご記入の上、お申し込みください。 定員に達しましたら締め切ります。 私の周囲で、相変わらずメルカリが盛んです。
私は、今年はあんまりやっていなくて、 1度買った帽子を、頭に合わなくて再び売ったぐらい。 きのう会ったクライアントさんも、今年は10万円ぐらい売ったそうで、 皆さん、なかなかやりますね。 やはり売るコツは、まず自分が要らなくても人が欲しくなるようなものを買うということです。 有名なブランドではなくても、コアなファンがいるものなら構いません。 とにかく、ほかに必要な人がいることが肝心です。 持っているのに使わないもので、 誰かが使いそうなものがあったら、安価でも譲ってしまったほうがいいです。 また買うほうも、どなたかいつでもクオリティの高いものを出品してくれる人を見つけて、 その人をフォローするのがいいです。 いいものを多く買っていて、どんどん出品している人がいますから。 それぞれのニーズに合っている人を見つけましょう。 あと今日はお知らせ。 10月27日(日)ファッションレッスン上級です。後程募集開始いたします。 それから、11月3日の川端龍子絵画鑑賞会は、10月3日に募集開始です。 それから、ファッションレッスン初級は11月末を予定していますので、 よろしくお願いいたします。 多くの人がある一定の年齢まで達すると、
服が似合わなくなったと感じるようです。 理由はいろいろでしょう。体型とか肌とか、要するに容姿の問題。 皆さんがそうおっしゃるので、 だったらどういう格好が素敵に見えるか、 よく観察してみるのですけれども、年配になれば年配になるほど、 着物のほうが断然素敵なんですよね。 このあいだ、ポーラであったヴィンテージのサンローラン展について検索していたら、 そのパーティーか何かに出席した、ヴィンテージサンローランの持ち主の小林麻美さんでさえ、 着物でした。 さんざんサンローランを着てきた結果が着物かあ、と思いました。 ストレートなライン、豪華な生地、もちろんジャージーやニットではないことなど、 年をとって、ボディが崩れても気にならない要素が着物にはあります。 年を取って服が似合わなくなったと感じる皆さんは、 真剣に着物について考えるといいかもしれませんね。 今年はサステナビリティを強くテーマに打ち出しているところが多いようです。
きのうのディオールもテーマはガーデン、そしてサステナビリティがテーマでした。 大木が並べられたセットは、そんなに格好よくなかったけれども、 使われた大木はそれぞれショーの後、植える先が決まっているとのこと。 今までは捨てられていたのでしょうね。 ファッションのトップの世界では、サステナビリティは当たり前。 大量生産大量消費の時代ではないことは、 もう何年も前からわかっていたし、言われてきています。 だけど、トップじゃない人たちは、いまだに安いものをたくさん買って、 ワンシーズンで捨てる、みたいなことを言っているんですよね。 この前のBBCのレポートのように、人権意識が低い企業もまだたくさんあるし。 困ったものです。 拘束服のバリエーションから始まったグッチ2020SSコレクション。
テーマはなんなのか、レビューを見てわかりました。 服を通して表現する本当の自分やアイデンティティということで、 拘束服はその対極にあるもの。 制服のように同じ服を着て(着せられて)、自由も自己表現もないよね、というものでした。 拘束服まで売るのかと思ったら、これは売り物ではないとクレジットがありました。 アレッサンドロ・ミケーレの頭の中には、 みんな、なんで同じ服を着るんだ?そして大量の同じ服を売るのだ? という疑問があるようです。 服を作る側は、服とは自己表現とまず考えますから、 個性が違うのに同じ服というのは、制服以外では考えにくいのです。 ましてやみずから同じ服を着るというのは理解不能なんだと思います。 日本も、90年代まではこんなにみんな、同じ服ではなかったです。 私が買っていた『オリーブ』や『装苑』なんかのスタイリングも、 いろいろバラエティがありました。 ひどくなったのはここ10年ぐらいでしょうか。 これは日本の実質賃金が伸びていないこととも関連するので、 必ずしも人々の意識の問題だけではありませんけれどもね。 拘束服ってご存知ですか?
精神科に入院して、 暴れる人に着せられる服で、 袖が長くて、手が出ないようになっていたり、 ベルトがついていたりするものです。 きのうのグッチのショー、 その拘束服のパリエーションから始まりました。 テーマはファッションを通してアイデンティティや、自己表現らしい。 あとでゆっくりレビューを読みます。 拘束服から始まったのですけれど、 その後はいつものスタイルの発展形で、 それだけではありませんでした。 よかった。 好き好んで拘束服など着たくはないです。 引き続き韓国ドラマの『ロマンスは別冊付録』を見ています。
相変わらず、イ・ジョンソクの服装が格好いいな、いいな、 どこなのかなと思ってみていたら、だんだんわかってきました。 たぶんバーバリーと、あとフランスのamiと、そしてヴァレンティノ、 ここら辺がわかりました。 これらの服を嫌味なく、ごく普通の日常生活の描写の中で着ています。 それがすごく格好いい、かつ、どこに出しても恥ずかしくない男のスタイル。 ポイントはトラッドベース。 奇をてらったデザインやアイテムは着用しない。 (コート、ジャケット、タートルネックのセーター、シャツ、ウールのパンツ、ジーンズ等) コートまたはジャケットを着用。 (たまにジーンズがありますけれども、必ずコートかジャケットを着ています) 部屋着以外はカジュアルに傾きすぎない。 そんな感じです。 ドラマなので、とっかえひっかえいろいろなコートを着ていますが、 こんなにたくさんではなくても、 男も今のシルエット(リラックスフィットで、十分な丈)のコートを着るだけで、 格好よくなる、ということがわかります。 日本では、こういう格好の人がほとんどいなくて残念。 ロングコート、格好いいのにね。 |
AuthorNaoko Kobayashi Archives
September 2023
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